過去に不妊鍼灸で通院され、産後も頃合いをみて治療に来てくださるOさん。
産後5ヵ月で疲れもピーク、いつもの肩こりに加えて腰の痛みもあるようです。
「この辺が痛いんです」
Oさんが手を当てられたのは、"いわゆる"腰よりも下にある仙腸関節の部分。
妊娠出産時に一番骨盤が開く部分の痛みでした。
特に女性は普段から痛みが出やすい箇所ですが、今回は出産に起因した痛みであることは間違いありません。
詳しくお話を伺うと、
「体重は元に戻ったのにズボンがきついんです」
「一人目の時は骨盤が自然と戻ったのに今回は全然戻りません」
「ウエストのくびれが全然なくなってしまいました」
等々、次から次へと骨盤のお悩みに関するお言葉が出てきます。
他にも、上の子を寝かしつけながら布団の上で授乳することが多く、産婦人科であぐらを禁止されていることもあり、ほとんど横座りで授乳されているとのことでした。
そして、こちらの方がしやすいという理由で毎回左に足を投げ出す横座りなのだそうです。
その後骨盤をチェックしてみると、案の定、骨盤の高さ・見かけ上の脚の長さ・股関節の開きなど全てにおいて左右差があり、得意な方向の横座り姿勢が助長する形の骨盤のゆがみになっていました。
治療に関してはいつも通り全体的に鍼灸をし、最後に軽めに骨盤矯正を施術いたしました。
そして治療後、「ズボンが穿きやすくなりました!」とのこと。
最後に、現在出てしまっている骨盤のゆがみを矯正するストレッチを指導し、お帰りいただきました。
妊娠中そして産後に開いた骨盤はホルモンの変化などで徐々に閉まっていくのが普通ですが、産後の不良姿勢が骨盤のゆがみを作り、また「二人目三人目の出産後は体型が戻りにくい」と実感されている方も多いようです。
当院の施術者は鍼灸師、そして柔道整復師の国家資格を有しておりますので、お気軽にご相談していただければと思います。
text by はやし鍼灸整骨院(大阪府枚方市くずは)