雑記 ~読書~ | 大阪府枚方市 はやし鍼灸整骨院ブログ

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枚方市楠葉、大通りから少し入った所にたたずむ小さな治療院です。

読書といえば実用書が専門の私。


いわゆる文学作品や小説にはほとんど触れることなく生きてきましたが、最近思うところがあって少しずつ読んでみようかな、と。


まずは「著名な作家が書いた、自分と縁のある作品を」ということで、この2冊を読みました。



『風の歌を聴け』 村上春樹/1979(昭和53年)



村上春樹のデビュー作。

この作品の舞台は私が30年近く暮らした街。


作中に登場する「猿の檻のある公園」は私が子供の頃、自転車に乗ってよく遊びに行った公園。

本当に普通の公園に猿が飼われていて、私達は「さる公園」と呼んでいました。


主人公である「私」は大学生、私が学生の頃とは時代も暮らしぶりも全く違いますが、何となく共感できる空気感もあって、、、。


本当に読みやすくて、あっという間に読了。



『蘆刈』 谷崎潤一郎/1932(昭和7年)



この作品は当院がある樟葉にほど近い、淀川沿いの一帯(山崎、水無瀬、対岸の橋本)が舞台。

谷崎が神戸から阪急電車に乗って「水無瀬の宮」に行くところから物話は始まります。


淀川沿いのこの一帯は宇治川・桂川・木津川の三川が合流する地域で、川幅も広く、広大な河原には現在もほぼ手付かずの状態で鬱蒼と蘆が茂っています。

そして山に挟まれているからなのか霧がかかりやすく、鬱蒼とした河原と相まって何とも独特な雰囲気を醸し出していて、谷崎もその辺りにインスピレーションを得たのでは?と考えたりしました。


読みだした当初は岩波文庫の細かい文字、古典のような文章、やたらと多いひらがなに苦戦しましたが、気が付けばその作品世界に引き込まれて、、、。


淀川沿いのこの辺りを知っている方が読まれると面白さ倍増かと思います。