1日の晩。
最後の患者さんの置鍼中に入口の扉が開いた。
「うちの主人、診てもらえませんでしょうか?」
お話を伺うと、自宅で待機されているご主人は現役でお勤めの80歳。
夕方頃から急に肩がつまってどうにもならないので診てほしいという。
「血圧は測られましたか?」
「ええ、200近くあったみたいなんですが…」
「……」
ご婦人には急激な肩こりと血圧、心疾患の関連性をご説明し、直ちに病院に行くよう指示してお引き取り頂いた。
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あくる日、昨日のご婦人に頂いたお手紙。
あれからすぐに救急車を呼んで病院に行ったところ血圧は230超、狭心症の発作があり、そのまま入院となったそうである。
治療院には様々な訴えの患者さんが来られる。
頼られてそれと向き合う責任感も大事だが、冷静さを持って分をわきまえることが何よりも大事。
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頂いた瑞々しいお野菜。
おまけ