20代男性、病院での診断は「心因性めまい」。
1年前、仕事のストレスが原因で倒れ、救急車で病院に運ばれる。
その後復職され、大きな症状は出ていないが、時折緊張が高まると胸苦しさとともにめまい感が出るという。
鍼灸治療を始めて2ヶ月、最近ではメイラックスを服用せずに日常生活を送れるようになった。
そんな彼が前回治療時、こんなことを言った。
「3日後に大事なプレゼンがあって…」
本番を目前にして、徐々に緊張感が高まっているようだ。
私なりに思うことを彼に伝え、治療の最後に安神寧心のツボ「内関」に金粒を貼り付けて彼を送り出した。
これまでの集大成を発表する、と語っていた彼。
果たして無事、プレゼンできたのだろうか。