右と左 | 林整形外科のブログ

 人体は、多くの生物がそうであるように、左右相称の形をしています。これには、左右で役割がうまく分担されることで、協調的に働くことができるという大事な意味があります。

 両手を使わなければできないことはたくさんありますし、両足をリズミカルに使うことで、歩いたり走ったり、踊ったりすることが可能になります。目や耳が左右に存在するのも、立体空間で生活する上では、とても大切なことです。脳も左右で同じ形をしていますが、機能は微妙に異なっていますから、こちらは1つの臓器として成り立っています。

 左右で同じものがある意味に、どちらかの機能が障害された時に、もう一方で補うということがあります。これは生命維持にとって、重要なことです。特に有名なのは腎臓です。片方の腎臓が障害されたり摘出されると、もう片方の腎臓が大きくなって、代償的に働くというものです。

 大事な臓器であるにも関わらず、神様は心臓を1つしか作りませんでした。この理由は分かりません。しかし仮に心臓が左右に1つずつあると、生命が2つあるようなことになりますから、それこそ人生を「左右」することになるかも知れません。