レントゲン検査で見えない骨折 | 林整形外科のブログ

 骨折の治療では、折れた骨を早くきちんと癒合させて、障害をできるだけ少なくすることが大事です。しかしレトゲン検査で骨折が見つからないと、治療するまで時間がかかったり、関節の動きが固くなったりします。

 骨折が存在するにも関わらず、レントゲン検査を行なっても確認できない場合は、「不顕性骨折」と言われます。この原因には、折れた骨のズレがない、もともと映らない軟骨の骨折である、骨の傷がとても小さい、などが挙げられます。頻度が高いのは肋骨や背骨、手首や足首にある小さい骨などです。また疲労骨折の初期では、異常が見られないこともあります。

 骨折が見えない場合でも、症状が強くて明確な時には、「骨折があると想定して」固定を行うことになります。症状が軽くても持続する場合には、期間を置いて再度レントゲン検査を行うと骨折が分かることがあります。

 発展途上国では、5〜45歳までの死因の第一位が「外傷」である国が多くあります。また外傷で死亡する人の5%では、長期の身体障害を生じています。怪我の後はきちんと治療することが大切です。痛みが長引いている時には、骨折の存在も考え、早めにレントゲン検査を受けるようにしてください。