医者の道具 | 林整形外科のブログ

 医療の道具として、シンボルとも言えるものが聴診器です。特に内科や小児科の先生には必需品で、これがないと十分な診察ができません。

 聴診器は1816年、フランスの医師ラエネック(1781-1826)が発明しました。子供の遊び道具にヒントを得て作られ、当時は1本の中空管でできていました。その後1851年には、現在使われている両耳式の形になりました。

 聴診器のことは、英語でステソスコープstethoscopeと言います。Stethoは、ギリシャ語で「胸」を表すステトスstethosに由来していますので、「胸を見るもの」という意味になります。先端で捉えた音を耳に送るだけの単純な道具ですが、心臓や肺の音は驚くほどよく聞こえます。

 ラエネックは、聴診器を用いて肺疾患の研究をしていましたが、自らも結核にかかってしまい、45歳という若さで亡くなっています。

 整形外科で使う道具の代表は、打腱器(だけんき)になります。腕や足を叩いて反応を見るもので、これをやると、よく「脚気の検査ですか?」と聞かれることがあります。