麻酔薬 | 林整形外科のブログ

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 痛みのない状態をもたらす麻酔は、現在の医療では不可欠なものです。英語麻酔はアネステジアanesthesiaと言いますが、ギリシャ語の語源では「感覚のないこと」を意味しています。

 麻酔の概念がない時代には、割礼に際しては、頭部打撲や頸部圧迫で失神させ、その間に手術を行っていました。1846年にエーテルが発見され、歯科医のウィリアム・モートンが10月16日にこの麻酔薬を使って抜歯術の公開実験を行い、見事に成功しました。これによりエーテル麻酔は、またたく間に全世界に急速に普及していきました。

 1847年にはクロロホルムが発見され、麻酔作用の発現が速いことから好んで用いられましたが、副作用が問題となり徐々に使われなくなりました。しかしその後は、ハロセン、エンフルレンなどの麻酔薬が普及し、エーテル麻酔は衰微の一途をたどります。

 自分がエーテルの真の発見者であるという名誉を求めて、3人の医師が猛烈に闘争しました。しかし結論は出ず、最後は皆、悲惨な亡くなり方をしたと言われています。非常に優れた麻酔薬でも、人の「欲望」という感情を消すことはできなかったわけです。

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