親族の集まりは
私にとって苦痛でした。
もともと人前で話すのが
得意でない私は、
親族が大勢集まる行事が
苦手で、
そういう機会がある度に、
弟と3人で自分たちの部屋に
逃げていってしまうのでした。
そのくせ、親族が帰った後
部屋に残されたお年玉には喜んで集るという
ある程度年齢が上がってからは
親族が集まる部屋には留まって、
挨拶や振られた話への応答を
するようにはなりましたが、
それでも苦手意識は変わらずじまい…。
そんな"親族との関わり方"への
意識を変えてくれたのが、
"結婚式"だったのです。
✴︎
✴︎
✴︎
私と夫にとって結婚式は
金額的に優しくないものでした。
結婚式の総額はちょうど夫と私の
貯金合計額と一緒くらい。
式場からは通常半分は返って来ると
聞いていたご祝儀も、
友人達が皆遠方から来てくれる関係で
私たちの場合は、プラマイゼロになることが
分かっていました。
その為、一度貯金がほぼ尽きることを
理解した上で望んだ結婚式。
式が終わり、
ご祝儀帳をつけ終えて驚きました。
半分以上返って来ている…
式に呼んだ親族の人数は
それほど多くありません。
友人からのご祝儀は
遠方からにも関わらず皆が
包んでくれたおかげで、
願っていた通りプラマイゼロになりました。
にも関わらず、
返ってきた予想を上回る金額…。
その8割が、
式に出席してくれた親族と
式に参加していない親族からの
ご祝儀でした。
✴︎
✴︎
✴︎
初めて、
自分の中で何か、感じたことの無い
感情が込み上げてきました。
ご祝儀って、
ただの"お金"だと思っていたけれど、
違うのかもしれない。
✴︎
✴︎
✴︎
結婚式に呼んでいない、
私と5つ、6つしか変わらない従兄弟たち
がお金を包んでくれました。
きっと従兄弟たちの結婚式の時も、
うちのおばあちゃんが
同じようにお金を包んでくれていたんだ
と思います。
夫側の伯父さんも、
私側の伯父さんも、
沢山包んでくれました。
伯父さん達の結婚式の時も、
伯父さん達のおじさんが
同じようにしてくれましたか…?
うちのおばあちゃんもお父さんも
こんなに沢山助けてくれたけれど、
おばあちゃんもお父さんも、
両親にこうしてもらったの…?
こうやって、
夫の家も私の家もずっとずっと
次の世代へ次の世代へと渡す事を
繰り返してきたんだろうか。
お金がきっかけって
なんだかかっこ悪いけれど、
そう気付いた時に初めて、
私も今いる従兄弟たちの子どもたちに
返していかなきゃ。
自分の子供たちにも
繋いでいかなきゃ。
と自然と思えました。
✴︎
✴︎
✴︎
お年玉シーズン、
初めて自分が渡す側に回った時。
頭では
"今まで自分も貰ってきたから"
と分かっていても、
心の何処かで損をした気持ちになりました。
でも多分違うんだ。
私の子どももいづれ貰う時が来る。
私の子どもも
いづれあげる側に回る時が来る。
そうやって、
ずっとずっとずっと昔から
続いてきたことを壊さないために、
これからに伝えるために
私もいるんじゃないかって
ぼんやりとだけど思いました。
以前より
親族の一員だという意識が生まれたこと、
結婚式後の、私の大きな変化です。
ひよこ



