昭和ライダー世代のファンたちも、すでに人生の折り返し地点を過ぎたわけだ。
君たちはどんな恋愛をしてきたのだろう?

死ぬような恋を何度経験してきたのだろう。

そんなに多くはあるまい。
恋愛は数限りなくしている人でも、死ぬような熱烈な恋は、一生に一度か二度ぐらいだろう。

なに~~?…まだ経験していない(~_~;)
それは可哀相に……人生の折り返し地点を過ぎてからの恋は、そう多くは無い。
無いわけではないが、半分は諦めろ(>_<)
強烈な恋は、必ず被害者を伴う。
当事者同士はどんな被害を浴びようが、それは納得ずくだが
周りはえらい災難だ……しかしそれも「命を懸けた恋なのだ」

当然の事として、その恋は悲恋に終わるわけだが、悲恋ゆえに心の奥底に燻ぶり続ける。

Sさんの恋は悲恋に終わった…しかしSさんの中では終わっていないのだ。
あれから数十年が経っているわけだから、当然その女性も、六十過ぎのババアになっているのだが
そうではないのだ、Sさんにとっては時間が止まってしまっているのだ。

彼女は、あの時のままの彼女で、切ない、愛らしい姿で、Sさんの心の中に
一生涯住み続ける。

そんな小説のような、映画のような、恋を持ち続けるのも
ロマンなのかもしれない……みんなはそんな恋があったかな?
あったら是非公開してくれ……楽しみに待っているよ(^^♪

Sさんは早速二足の草鞋を履く。
昼間はサラリーマン、退社後はやくざだ。

Sさんの夜は急に忙しくなった。
債権の取立て、赤坂の会長のお供をして、会長や姉さんが飲んでいる間
車の側でズーと待機していなくてはならない。
寮に帰るのが三時、四時なんていうのはざらだ。

寝ないで会社に出勤なんていう日もある。
それでもSさんは会社を休まない。
男一匹、こんなことで音を上げることなど出来ない、皆勤賞だ。

しかし…しかし…不思議だ???
あの事件に関して、上司は何も言ってこない……
このある意味、時代から取り残されたような、地味な鉄道会社は
老舗のお店よろしく、こまかいことにイヤになるほどうるさい会社なのだ。

それが、無しのつぶて……

しかし\(◎o◎)/!
それから数ヵ月後…その事情がやっと分かってきた\(◎o◎)/!

                                           つづく