イタリア人があまりにも面白いので、なかなか芝居の話に行かなかった。

このブログを演技の参考にと見ている人達も居ると思うのでイタリアちょっとお休み。

今書いている特捜最前線もそうだが、刑事ドラマのレギュラーは芝居としてはつまらない。
例えばレギュラー出演者7人居るとすれば、自分がメインの脚本は7回に一回
主役の刑事がメインであれば、メインの割合はもっと低くなる。

役のキャラクターは一度作ってしまえば、それで通せるし、毎回の台詞は
説明台詞が殆どだ。

刑事ドラマの主役は犯人だ。
だから実はゲストの犯人こそが、役としては面白いし演りどころも有るわけだ。

生徒から、柳楽君のことについて質問された、なぜあんなことになったのかと

私は、彼がカンヌで主演男優賞を取ったことを聞き、馬鹿な審査員が何をとち狂って・・・
柳楽君が勘違いしなければよいが・・・と思った。

このブログの「子役について」で、私は厳しく警告した。
こんなことが起こるから、親も周りも気を付けろよと・・・

14歳の子が、大人のプレッシャーから逃れることなど出来ない
一度有名になってしまったら・・・そしてつぶされる。

柳楽君には、もう一度ゼロに戻って、演技の基礎を勉強するように望みます。
パチーノやデ・ニーロのたどった道をゼロからやるのです。

俳優の道を目指せば、それは誰でも名優と呼ばれたい、それは当たり前のことだ。

しかし世の中の人達に名優と呼ばれる人は数少ない。

私は幸いにも、名優と言われる人と何人も共演させてもらった。
また、直接触れ合うことは出来なかったが、その人達に近い人から
名優たちが、どのように芝居と格闘したか、詳しく聞いた。

並みの俳優と名優の違いはどこにあるのか、端的に云うと並みの俳優の3倍努力しているのが名優
ただ、努力しているとは絶対見せないし、云わない。

ここにその名前を出すわけにはいかないが、私のリサーチ好きは皆さん知っていると思う。

俳優の場合は、その人のお付をしている人が一番知っている。

私は名優のお付、または以前お付をして現在、俳優として一人立ちしている人に
名優がどのように役に取り組むか、詳しく聞いている。

頭に狂がつくほどの取り組み方だと思って欲しい。
それで始めて、観客に良い俳優だねぇ~と云われるようになる。

努力なんかしてないよと言う名優は、ポーズを取っているだけ
本気で言っている俳優は、馬鹿・・・

何事も人の心を感動させるのは、並大抵では出来ないという事です。

                                    つづく