現在はフルタイムで働いている私ですが、離婚した当初は
専業主婦 → 熟年離婚 → 職探し →1日4時間の パート →1日6時間のパート →フルタイム
という流れでここまで来ました。
短時間パートから長時間パートへと移行していき今に至るわけです。もっと早くから、もっと年齢が若いうちからさっさとフルタイムの仕事を見つけておけばよかったのですが、精神的にまだまだ甘かった私。子育てのタイミングなどもあり、しばらくパート生活をしていました。
この時の経験を書いた過去の文章をまとめてみました。
離婚して自分の力で働くということは
離婚することになり、結婚後初めて社会に出た。家庭の外にでてみると、それはもう信じがたいことが多くあるものである。大きな波に飲み込まれそうになる中で、必死にもがきながら浮かび上がっている。それが今の自分。
でも、社会ってこういうものなんだと思う。色んな人がいて、良いことも嫌なことも、良い人も、嫌な人もいる。それで回っているのだと思う。その中をどれだけ泳ぎ切れるか、それがこれからの課題。
最近心のスイッチが変わった瞬間があった。「ああ、女が1人で生きていくとはこんな覚悟をしなければならないのか」と。それを書いてみたいと思う。
熟年離婚後に経験した世界
喧嘩が絶えなかったり、すれ違いが多くて結局離婚に至ったものの、ずっと夫の庇護の元に生活してきた私。それが夫という後ろ盾がなくなって、社会に放り出されるとどうなるか。
これまで生き抜いてきた社会人のプロたちに、いいようにあしらわれるのであった。まず、職歴がない。資格もない。取り立てて技能もない。これは、社会人のプロたちにとっては、安くていいようにこき使える人材がやってきた、まさに「カモネギ状態」である。
何もわからないから全てのことを必死に、真面目に取り組む。歳は取っていても新人だから、必死。散々就活で苦労しているから、今の会社に何としてもしがみつきたい。だから少々不条理なことがあっても我慢してしまう。
社会人のプロたちは、そんな生まれたての子羊みたいな(でも歳だけはとっている)新人を最低賃金で、でも相手にとって使える分野での力は最大限利用しようとする。
「講習」という名の下のタダ働きだ。
講習の時間が長引いても残業代はなし。何も知らないあなたに「講習」してあげているのだから、このくらいやってねと。出来ないと「講習」したのに、こんなこともわからないの?と呆れた顔で見られる。
結果どうなるか。
心を病む・体調を崩す・辞めるしかなくなる
まさに負のループに迷い込んでしまいそうになる。歳を重ねて図々しくなっていた部分もあるし「あの離婚を思えば、これくらいね」と自分に言い聞かせることができてはいたが、度重なる「講習」に段々と心はすり減り、職場で涙が止まらなくなったりしたこともある。
時にはずる賢くなることも必要と実感
ギリギリのところで、なんとか頑張り続けていたものの、あがらない時給、終わらない業務、出来ない人と思われ続け、押し寄せるプレッシャーで夜も仕事のことが頭から離れない。
これじゃいけない!
考え方を思い切り方向転換することにした。
会社は技能を身につける場所と割り切ろうと思った。
自分の中である程度の期限を決め、その間に身につけられる
スキルは全て会社から学ぼうと思った。
会社が私を安くこき使おうと思っているのなら、私も会社を使ってやろうと。そう思うと、気が進まずにやっていた仕事も、「これはパソコンのスキルをつけるため」「これは対人のスキルをつけるため」「これは営業のスキルをつけるため」と全てが勉強と思えるようになった。
期間限定お金をもらいながらのレッスンだ。ずる賢くなければ生きていけない。今すぐに転職が叶わないのなら、我慢できる間は勉強と思い、会社からスキルを学んでしまおう。
離婚して女が1人で生きるということは、険しいものである。ふわっとした主婦の頃からマインドチェンジをしなければ生きていけない。
生きるためには働かなくてはならない。ならば、今いる会社で身につけるものを全て吸い取ってやろう。それくらいの覚悟で、今私は仕事に取り組んでいる。
そして現在
実際はこれらのパートからは転職し、今は全く別の職種で働いています。でも、この時に経験したことは、キツかったけど、専業主婦だった私が働き続けるためにギアチェンジする大切な期間だったと思っています。
働くなら時間が短い方がいい
働くなら自分が興味のあることがいい
働くなら平日に休みがある方がいい
そんな考えで見つけた職場より、フルタイムで責任も負荷もとてもかかるけれど、その分収入が増えて充実感のある今の仕事の方が精神的には安定できているなと実感しています。
これから働こう、転職しようかと考えている方の少しでも参考になれたら嬉しいです。