『バナナと日本人』〜食べるわたしと育てるかれらの絆を考える | ハワイ島でヒーリング 〜みんなと一緒に幸せに生きる〜

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みなさま、アロハ!

 

久しぶりの『Keikoの本棚』です。

 

今日ご紹介するのは、鶴見良行著 

 『バナナと日本人』

ーフィリピン農園と食卓のあいだー

 

 

 

日本で売られているバナナのほとんどが

フィリピンのミンダナオ島からの輸入。

 

熱帯ジャングルでわさわさと気ままに

育ったバナナを地元の農家の人が

のんびりと収穫しているイメージが

もしかしたらありませんか?

 

ですが、実態はかなり違います。

 

ハワイでもパイナップルで有名なドール。

ドールは世界中でフルーツを育てて

販売している多国籍企業ですが、

ミンダナオ島では他のアメリカ企業2社と

日本の住友商事系の企業と共に

日本市場向けのバナナを育てています。

 

バナナ畑は広大です。

 

のんびりしたジャングルではなく、

地平線まで果てしなく広がるバナナ畑。

 

バナナが整列して植えられ、

上空からは飛行機で農薬が散布され、

港に来る船のタイミングに合わせた

シフトでの収穫や箱詰めの仕事。

 

夜明けから収穫が始まり、

箱詰めをする人たちは早朝から翌早朝の

23時間労働!ということも。

 

先住民は土地を奪われて山に逃げ、

他の地域から逃げてきた仕事がない人々が

驚くほどの安い価格で巨大企業に土地を

提供する契約にサインしてしまった

英語や文字が読めない土地所有者の元で

厳しい生活を強いられています。

 

 

<これはHale Hoʻoponopono Olakinoの

庭のバナナですが・・・>

 

もとは、米や野菜にココナッツやバナナ

(日本輸出用とは違い気候に合った

バナナ)を育て自給自足だった人々。

 

雇われて働く人々の暮らしは、

ただ貧しいのではなく、抜け道がない

システムに取り込まれて夜逃げ以外には

楽になる手段がないような状態です。

 

土地を奪われたことに加え、

バナナ用の猛烈な農薬の空中散布により、

わずかな自給自足さえできなくなり

鶏などの家畜も農薬で失った彼ら。

 

借金を重ねて雇い主の小さなお店から

缶詰などを買って生き延びていますが、

借金がひたすら増えていく生活。

 

彼らの雇い主である農業主たちもまた

不公平で不透明な買取価格設定に始まり

農薬代や技術指導費用やらを差し引かれ、

多国籍企業の周到な契約から、彼らも

抜けられない仕組みになっています。

 

筆者は現地の農家に泊まり、

現地の多国籍企業の事務所や農園を

訪れ、資料を集め歴史を遡って調べ

ミンダナオ島のバナナ農園とそこで働く

人々の姿をこの本にまとめています。

 

実は、この本は・・・

40年ほど前に書かれたもの。

 

でも、基本的なシステムは今もそのまま。

農家の人たちの苦しみも、そのまま。

 

バナナを食べる私たちに何ができるのか?

 

筆者は書きます。

 

『生産の現場では2つのことが起こっている。

その一つは、言うまでもなく、農家、

労働者が搾取され貧しくなっていることだ。

 

もう一つは、クリスチャン・フィリピノ、

モロ族、バゴボ族など、どのような集団であれ、

その自立的・能動的な主体としての成長が、

麻農園からバナナ農園へという外国企業の

進出によってぼろぼろに傷つけられていることだ。

彼らの自己主張は、様々な暴力装置によって、

封じ込められている。

 

彼らの主体性回復、解放は、突き詰めて言えば、

彼ら当事者のみが果たせる問題だろう。

 

しかし、当事者と書いたが、バナナについては、

それを受け入れ食べている私たち日本人も、

その限りにおいては当事者である。

 

だとすれば

つましく生きようとする日本の市民が、

食物を作っている人びとの苦しみに対して

多少とも思いをはせるのが、消費者としての

まっとうなあり方であはるまいか。

 

私たちは豊かでかれらは貧しく、

だから豊かな私たちがかれらに思いを

及ぼすべきだというのではない。

 

作るものと使うものが、互いに相手への理解を

視野に入れて、自分の立場を構築しないと、

貧しさと豊かさの違いは、ー言い換えれば、

彼らの孤立と私たちの自己満足の距離は、

この断絶を利用している経済の仕組みを

温存させるだけに終わるだろう。

 

今日、フィリピンを訪れる日本人観光客は

年間を通して、26万人にも達している。

にもかかわらず、かれらがバナナに縛り付けられ

多国籍企業に搾取されるフィリピンの農家や

労働者を眼のあたりにすることはまずないだろう。

 

バナナのようなありふれた食物についての

探求さえも、それを深めてゆけば、

日本とフィリピン両国の市民が

平等に手をつなぐきっかけが、そこから

生まれてくると私は考えている。』

 

 

<枯れて落ちたバナナの花>

 

この本の影響や筆者が始めた活動から、

バナナを作る人々の生活や環境を大切に

栽培されたバナナが日本で売られるように

なっています。

 

そのようなポジティブな変化も含めて

筆者の活動をもとに生まれたNPOが

今の『バナナと日本人』をレポートする

DVDが『甘いバナナの苦い現実』

 

予告編はこちらから→

https://www.youtube.com/watch?v=OdUBcxsLVMo

 

 

5月のRainbow CafeではこのDVDを

現実を知るために、みんなで見ます。

 

 

そして、感じたことを語り合う中で、

自分の考えを整理し、理想や希望に気づき

一人では思いつかないかもしれないこと、

みんなで語り合うから気づくことなどを

ベースにして、それぞれが日常生活で

どう虹をかけていけるかを模索する場に

なればと思います。

 

 

 

まず詳細が決まった5月25日の大阪での

Rainbow Cafeの情報はこちらの記事から→虹

 

 

この本やDVDの紹介やRainbow Cafeが、

私たちと地図では離れたところで暮らしている

でも確実に繋がっている人たちとの間に

虹をかけるきっかけになればと願っています。

 

 

心からのアロハを込めて

Keiko & Emi

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