13年は一言で語れない!Vol 28 嘘
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出産退院後~生活編
私は邪魔にならない少し離れた場所にいて恐々、赤ちゃんの様子を見ていた。
先生達の慌てぶりを見ていると、またもや、ドキドキと動悸が激しくなり、吐き気をもよおしトイレに駆け込んでしまったんです。
そんな私を見ていた看護婦さんが、
『お母さん、大丈夫?気分良くないの?』 と心配顔。
サマンサ
『・・・ん。なんでだろ・・・。さっきから胃のあたりがムカムカして・・・。心臓がドキドキするとなるみたい・・・。』
看護婦
『ぁぁ・・・赤ちゃんが心配でなってるんかなぁ・・・。明日、外来でみてもらったら?我慢してるのよくないし(⌒∇⌒)』
F医師
『お母さん、眠れない?眠れないなら睡眠薬だしましょうか?安定剤のほうがいいかな?』
サマンサ
『いま、ウトウトしてたんで、眠れると思います。ありがとうございます。(⌒∇⌒)』
実はこのとき、眠れるかというよりも、私は喘息持ちだから神経系の薬を飲むのが怖かったんだよね・・・。
先生の説明では、どうやら、赤ちゃんは一瞬、熱性痙攣をおこし、酸素飽和度が落ちたらしかった。
やはり、予断はゆるせないとのこと。
また30分後に診察にくると言い残し、先生たちは病室を出て行きました。
本当に心配でこっちが死にそう・・・。
生まれて間もなく、ひどい目にあわせちゃって・・・、本当にごめんね。
何度も呟きながら、まだ、無反応で意識のない赤ちゃんを見ていると、胸が押しつぶされそうになり、涙が止まりませんでした。
小さな命・・・。私が代わってあげたい・・・。
私は壁にかけてある親子の絵を見ながら、また、( ゜ ρ ゜ )ボーーーーっと旦那の事を考えていた。
私は数年前から旦那には太陽のことで不満があったんです。
旦那にとっては太陽は養子であり、実の子じゃないという事で、私も気を使ってる部分はかなりあるんだけど、それを差っぴいても不満が一杯。
たとえば、親子のスキンシップを旦那からアプローチする事は、ほとんどありませんでした。
旦那は私と結婚したての頃に一度だけ太陽とキャッチボールをしたのですが、太陽のドンくささに嫌気がさしたようで、それ以来、一度もキャッチボールもすることはなく・・・。
私の中で、年に一度の夏休みくらいは家族旅行をするものだと思っていたけど、「盆休みがとれるかどうか前日までわからない」と毎年言われ続け、ホテルの予約をすることができず、いつも、泣く泣く日帰り旅行。
私は毎年、太陽には謝って、
『パパの盆休みの日にちが決まってないからホテルが取れなくて・・・。今年も日帰りしかできへんけど。。。ごめんね。』
太陽はいつも、
『しゃぁーないよ。休みが決まってないんやったら・・・しゃぁーないよ。』
そう言ってはくれても、周りのお友達の旅行話を聞いている太陽は寂しそう・・・。
ある日のことです、旦那が私と会社の人のことで話をしているときにポロッっと言った言葉。
旦那
『○川さんとこ、大変なんやてぇ~、奥さんのお母さんが倒れてさ、危篤状態らしいわ。
せっかく盆休みに北海道行く予約いれてたみたいやのに、それのせいでキャンセル料金1万やて。
朝から、1万、1万ってめっちゃ、ぼやきっぱなし。(笑)
毎年、どっか旅行に連れて行く約束してるらしいからお盆の予約とるの必死らしいわ。(笑)』
旦那の会社の人、1万と義母とどっちが大事なんだ?(-。-;)
サマンサ
『家族全員でキャンセル料が1万やったら、まだ、ええやん。それより、お母さん倒れはって大変やん・・・危篤って・・・助かりはったらええね。』
って・・・話しながら、何かおかしい・・・なんだろ?なんか、気になる・・・。なんだろ・・・?
(◎_◎) ン?
ちょっと!予約って言ったよね? (←気づくの遅い)
お盆はまだ3週間も先なんやけど?
いつも何日からって決まってなくて、お盆休みの直前2日前とかしかわからんはず・・・。
いや、今までそう聞いてる。
てか、そうやん?
今年からお盆の休みが決まったってこと??
サマンサ
『何日前から予約してはったん?』
旦那
『今月のスケジュール決まってからやろから先月末か今月の頭くらいちゃうか~(゜▽゜*)』
↑墓穴(" ̄д ̄)
サマンサ
『スケジュールってそんなに早く出てるんやっ?んじゃ、盆休みもわかってたってこと!?』
「まずい」って顔をして自分の部屋に退散する旦那。
追いかける私。
サマンサ
『ちょっと、どういうこと?今まで盆休みは休みの直前しかわからんかったやん?
それで、どっこも泊まりに行かれへんかってんし。
いや・・・でも、おかしいよなぁ~?
○川さん、休みがいつからかを予想して旅行の予約したんやったら、最初からキャンセル料金発生するのを覚悟で予約してるのに、1万ごときでブチブチ言ってるの・・・。
それも、毎年ってことになると・・・。変やんか?』
旦那
『どうせ、盆なんか、高いだけで何処に行っても人も多いし、別にワザワザ旅行いかんでもええやん。』
サマンサ
『そんなこと、聞いてないねん。前々からお盆休みって何日からか分かってたんかってことを聞いてるねん。』
旦那
『( ̄- ̄メ)チッ・・・・・。』
デタッ!!舌打ち大魔王!!
無視。
こっちを向かずTVを見てる
サマンサ
『なぁ、ちょっと、どうなん?んじゃ、冬休みもGWも全部1ヶ月前には何日から休みかわかってて決まってるってこと?』
完全無視。
TVを切って寝る旦那。
サマンサ
『あのさぁ・・・いっつもさぁ・・・なんでそうなん?話もでけへんの?それって、都合が悪いからそんな態度するんやんね?』
旦那
『はぃはぃ。明日も早いねんし、寝るから。』
サマンサ
『あんなぁ・・・ほんま、ええ加減にしてやぁ・・・。』
旦那
『C= (-。- ) フゥーはぃはぃ。前から決まってます。そんでええやろ?はよ、寝るから出て行って。』
サマンサ
『んじゃ、今までお盆の休みが決まってないから旅行は行かれへんって言ってたんは嘘なんやんね?』
旦那
『どうせな、1ヶ月前に盆休みが決まってても、そっから予約して取れるかどうかわからんし、お盆料金で高いし、道路も何処も混んでるし、ええことないやんか。そやろ?
それより、僕はお盆くらい家でゆっくりノンビリ体を休めたいねん。
お前にはわからんやろうけど?』
サマンサ
『私は日帰りであろうが、何でもええで?でもな、太陽が可愛そうやん?』
旦那
『そやから、毎年、しゃぁーないから、日帰りは連れていったってるやん。日曜日はプール連れて行ってるし。
太陽が日帰りは嫌や言ったんか?』
しゃぁーないんかよっ!ヾ(▼ヘ▼;)オイコラ!
てか・・・プールはあんたの女性鑑賞の趣味やろ?
太陽が言ってたで?
『パパ・・・。
女の人をジロジロみてるで?
ママ、ええの?』
子供にそんな事いわれとんねんでっ!アホかっ!
サマンサ
『結局、自分が行きたくないから、私らに休みが決まってないって事にしてたんやんね?
ほんま・・・。あほらし・・・。そういう事か。
よーく、わかりましたっ!』
ハラワタ煮えくり返る。
何年も騙されていた・・・。
ほんま、ムカツク・・・。
勝手な自己中旦那。
自分に都合の悪いことは平気で嘘をつく。
続きは次回。
んじゃ、またぁ。
- 西尾 和美
- 機能不全家族―「親」になりきれない親たち