ジェズヴェ?ブリキ? | あぶくさぶく

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トルコ語あれこれ

ジェズヴェ?ブリキ?

ギリシャとトルコ、ときとして ぶつかることもありますが、お隣同士ですから、実は 似ているものも多いんですよね.
コーヒーも その一つ. トルコでは トルコ・コーヒー、ギリシャでは ギリシャ・コーヒーと 呼ばれますが、私には さっぱり違いが わかりません. ギリシャ人に聞くと トルコ・コーヒーと ギリシャ・コーヒーは 違うと 断言するんですが.
下の写真を 見てください. これは どっちでしょうか ^_^;?

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実を言うと、ギリシャでも 以前は トルコ・コーヒー(τούρκικος)と 呼ばれていたそうなんですが、両国間の関係が悪化した後(独立時?)は ギリシャ・コーヒー(ελληνικός καφές)と 呼ばれるように なったんだそうです. ということで どちらも同じものと 言っていいでしょう. また、トルコ・コーヒーと 呼ばれる日が来るように 願ってます. ちなみに 上の写真は <ギリシャ・コーヒー>です.

コーヒーを作るのに使う道具の名前は トルコとギリシャで 違ってます. トルコでは ジェズヴェ(cezve)、ギリシャでは ブリキ(briki)と 言うそうです. 下の写真は スーパーなどで 売っている ごく一般的な cezve です. 土産物屋などでは 銅製で もっと 凝ったデザインのものが 売られてます. 以前 私は、ギリシャのは イブリック(ibrik)と 覚えてたんですが、ibrik は アメリカなどで よく使われる名前だそうです. ちなみに トルコ語にも イブリック(ibrik)という単語は あるんですが、水差しという意味で コーヒーを作る道具では ありません.
もちろん、ibrik と briki は 関連のある名前でしょうね. コーヒーが トルコから ギリシャに やってきた当時 cezve が ibrik と 呼ばれていたか 何か そんな事情があって、ibrik が コーヒーを作る道具の名として ギリシャに 伝えられ、ギリシャ風に 変えられて briki に なったのかな・・・とは 思うんですが.

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現在のトルコでは コーヒーより チャイの方が ポピュラーで 飲まれる量も 多いですが、ギリシャでは チャイというか紅茶は あまり飲まれず、今でも コーヒーの方が ポピュラーみたいですね.
そもそも、トルコで チャイが 今のように 飲まれるようになったのは 20世紀になってからで、第一次大戦の頃でしょうか コーヒーの入手が 難しくなったことから 普及したそうです. 今では トルコは 世界有数の紅茶消費国に なってますね. 一方のギリシャでは コーヒーが 不足しなかったんでしょうか、今では ギリシャ人は トルコ人より コーヒー好きという感じがします.

トルコでは コーヒーを飲んだ後、コーヒー占いを したりしますね. コーヒー占いを 売りにしているカフェも あります. ギリシャのカフェでは そういう光景や広告を みかけませんでした. ただ、ネットで 調べた限りでは ギリシャ人も 占いをするらしいです.

余談ですけど、以前は 新宿に トルコの食品類を売る店があったので 缶入りのトルコ・コーヒーの豆(挽いたもの)を 買ってたんですが、その店が なくなって トルコ・コーヒーも 作らなくなってしまいました. "Mehmet Efendi" という トルコでも ポピュラーなブランドの豆です. 店がなくなってから 普通の豆も 試したんですが、トルコ・コーヒーの味に ならないので あきらめてしまいました. ネットで 注文すれば 入手できますけどね・・・.
酸味の強い豆を深炒りすればいい(これは嘘)・・・といった情報があったら 教えていただきたいです.


Wikipedia - Turkish coffee
Vikipedi - Çay (içecek)