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人間は 欲張りで贅沢な動物だ



ひとつを手に入れると

 次がほしくなる

 

求めるものが 

どんどんどんどん 大きくなる

 



雅紀のひとつを手に入れると


次の雅紀のひとつがほしくなる

 



はじめは 俺を振り向いてほしくて

 

 次は 心がほしくて 



     (好きになって 俺のこと)




 次は 口びるがほしくて



   (愛して 俺のこと)

 

 

   (求めてはいけないって 解ってる)

     



 ......... 身体がほしくなる

 




  (雅紀のすべてで 俺を愛して)

 

 

       (これは...


         俺だけの一方的な欲望だから)

 


抑制をなくし 感情で動いてしまったら


雅紀を傷つける

 




一生かかっても償えない罪を 



冒すことになる

 

 




雅紀に恋したときから 


いばらの途であることは 


解っていたから


後悔はない

 



これ以上  雅紀に 

俺と同じ途を歩いてほしくない

 


まだ...... まだいまなら 

間に合うのなら



自分へのブレーキがわずかながら

効いてる いまなら



想いを断ち切ることも 可能なのかも

 




雅紀を愛することは 罪なのか

 

 

 



贖罪が許されるのだろうか





俺は 


地獄の底辺に堕ちてもかまわない

 




彼だけは 彼にだけは



罪はないから

 




悲しみや苦しみ、果てなく続く


重い十字架を背負わせないで下さい