昨年末にシンガポールからバンコクまで、イースタン・オリエンタル・エクスプレス、略してE&Oという豪華列車に乗って旅をする機会に恵まれました。この旅行、電車のインテリアや乗務員の暖かいホスピタリティに加えて、私がもっとも評価したいのは一皿一皿、とてもきめの細かい美味しい料理を提供してくれた料理長のYannis Martineau ヤニス・マルティノーさんのことです。本当にありがとう、Yannisドキドキ

まずは簡単にE&Oのご紹介を。これはある旅行会社の宣伝文より。

「タイ・バンコクとシンガポールを結ぶ豪華寝台列車。タイ・マレーシア・シンガポールの3カ国を2泊3日~3泊4日を掛けて結ぶ列車で、ヨーロッパのベニス・シンプロン・オリエントエクスプレスと同じオリエント・エクスプレス・ホテルズ社が運営します。ヨーロッパのオリエントエクスプレスにも負けない非常に洗練された室内設備とサービスが用意されており、長旅を疲れることなく楽しむことが出来ます。車窓に流れる鬱蒼としたジャングルや活気の溢れる街並みと、洗練されたクラシックスタイルの車内のコントラストが生み出すエキゾチックな雰囲気が、この列車の一番の魅力になっています。」


$ナチュ☆かわ オバサンの 気ままな生活

え、長旅を疲れることなく???今思い出しても、あんなにガタガタと揺れながら物凄いスピードで走り出したかと思うと、いきなり停まってしまい何分間もそのままなせいで開かずの踏切の原因となってしまうといったことが続き、しかも就寝時間中も同様な運行をする列車での旅は、深い眠りにつきづらい私にはつらいものがありました。

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ちなみにオリエント急行Oreint Expressとはもともと、1883年に国際寝台会社のワゴン・リ社が運行を始めたパリ-コンスタンチノープル間の長距離夜行列車です。それが2つの世界大戦を挟んで様々な歴史の変遷を経て2009年12月14日に廃止となりました。現在運行されているベニス・シンプロン・オリエント・エクスプレス(ベニス・シンプロン・オリエント急行、Venice Simplon Orient Express, VSOE)というのはオリエント・エクスプレス・ホテルズというレジャー会社が1920年代から1930年代の元祖オリエント急行を復元して走らせた、1982年に運行をはじめたロンドンとイタリアを結ぶ観光列車のことです。

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オリエント・エクスプレス・ホテルズの創始者であるジェームズ・B・シャーウッド氏は海運会社社長で大の鉄道愛好家。そんな彼が1977年、モンテカルロで行われたサザビーズのオークションで2台の客車を購入しそれから数年後には30億円もの費用を費やして、35台のヴィンテージ寝台車、プルマン客車及び食堂車を購入、復元しました。

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そしてこの会社は現在では、ベニス・シンプロン・オリエント・エクスプレスだけでなくイギリス各地の魅力的な街を日帰りで旅するブリティッシュ・プルマンやノーザン・ベル、東南アジアのマレー半島を縦断するイースタン&オリエンタル・エクスプレスなど、ヨーロッパ・アジア・南米で列車やクルーズを展開しています。さらに世界24か所、5大陸で50のホテルをを所有しています。今回私たちはこの会社を通じてイースタン&オリエンタル・エクスプレスに乗ったのでした。

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ベネチアの「ホテル・チプリアーニ」などの名だたるホテルを有するだけに、その土地の特性や地域性を最大に生かし、独創的なアイデアと最高のホスピタリティを提供する能力に長けているこの会社は列車やクルーズにそのノウハウを活かして成功を収めてきたのでしょう。今回の旅で列車の乗務員の教育がとっても行き届いているのに感心しました。もちろん入れ物もゴージャスで素晴らしい。

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それにも増して感心したのは豪華な食堂車でいただく食事のすばらしさでした。

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一皿一皿がとても細やかに作られ、また味わいも繊細でどれも舌鼓を打つものばかり。

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シェフのYannis Martineau は弱冠36歳、西フランスのLa Roche-sur-yonの生まれです。ポール・ボキューズなどの一流どころで修行したのち、満を持して2007年にE&Oのエグゼクティ ヴ・シェフに就任。今も12人のアジア人スタッフをまとめて美味しい料理を豪華列車の中で提供しているというわけです。

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列車の中で出会った彼はとってもチャーミング!『いつも美味しいお料理ありがとう!』と挨拶すると私の手を取ってお茶目に笑いながら握手してくれました。2泊3日であのお値段はかなり高価な旅ですが、そして安眠できなかった私ではありますが、それらにも増してYannis に出会えたのが何よりの収穫といえる思い出深い旅となりました。

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参考文献はこちらです;
Yannis Martineau, Chef de Cuisine on board the Eastern & Orient Express
Interview and recipe from Yannis Martineau
Dining

【追記】この記事を書いたあとで、facebook「オリエント・エクスプレス」には彼のインタビュー記事が掲載されましたね。