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 感覚過敏・感覚鈍麻 ってなんだろう?


 
 
こんにちはニコニコ
○○ってなんだろう?シリーズ第10段!

今日は感覚過敏と感覚鈍麻についてお話したいと思います。



 感覚過敏・鈍麻とは


感覚がとても敏感で、生活に大きな不便があることを感覚過敏といいます。


反対に、とても鈍感で不便があることを感覚鈍麻といいます。



発達障害のある人には、


感覚過敏・鈍麻の特性を持ち合わせている人が多くいるとされています。


だからといって、感覚過敏があるから発達障害というわけではありません。




 感覚過敏・鈍麻の特徴


これらの特徴は、必ずしも感覚過敏や鈍麻が原因で起きているとは限りません。

感覚過敏の表れ方や苦手なもの、またその度合いは、ひとりひとり異なります。



感覚過敏には…


聴覚過敏・・・
特定の音がものすごく苦手、音が聞こえすぎてつらくなってしまう。
騒々しい場所での話の聞き取りに困難がある。(様々な音を拾ってしまうため、必要な音だけを選んで聞くことが出来ない。)
時計の秒針、換気扇の音、冷蔵庫のモーター音など、生活音をとてもうるさく感じてしまう。


触覚過敏・・・
服のタグや縫い目を嫌がったり、特定の肌触りの服しか着れない等の困難さがある。繊維の刺激が針で刺されているような耐え難い刺激に感じる。
手がベタベタする、水に濡れる、汚れるなどの感覚を極端に嫌がる。
人に触れられることを嫌う。
マスクや帽子、靴下などが苦手。


視覚過敏・・・
明るい屋外や電気の光などをとてもまぶしく感じる。
視界が白とびするなどとても見難く感じたり、目をあげていることが苦痛に感じる。
通常の白い紙では眩しくて、書字や読書が難しい。
色の組み合わせなどで、とても苦手なものがある。
たくさんのものがあると一つのものを探すのが難しい。
テレビやパソコンの画面を見続けることが出来ない。


嗅覚過敏・・・
匂いに敏感で苦手な匂いの場所に近づくことが困難。
匂いが苦痛に感じる。
石鹸、柔軟剤、香水、食品、線香、乗り物の匂いなど特定の匂いに敏感に反応する。
他の人がきづかないような匂いも敏感に感じ取る。


味覚過敏・・・
味覚に過敏さがあり偏食になりやすい傾向がある。
特定の味を嫌がったり、味が違うことに敏感で同じメーカーのものにこだわったり、決まった味のものしか食べられない。
味や食感が混じることを嫌がる。
ネバネバなど特定の食感を嫌がる。


その他
ぶらんこや遊具などを極端に怖がったり、乗り物やエレベーターなどですぐに酔ってしまう平衡感覚過敏

注射など痛みにすごく敏感な痛覚過敏

温度にとても敏感で極端に暑がったり寒がったりする温度覚過敏

などがあります


感覚鈍麻には…


排泄感覚の乏しさがあったり、痛覚が鈍く怪我に気づけない。
温度を感じることに鈍く、気温に合わない服装をする。

などがあります




 感覚過敏・鈍麻の原因


感覚過敏・鈍麻は脳の感覚刺激の受け取り方の違いで起こると言われています。


『目』で見て、『耳』で聞いて、『鼻』で嗅いで、『舌』で味わい、『肌』で感じる。


そうした感覚刺激を受け、受け取った映像や光、音、匂い、味、触感などの五感で受け取った情報を処理し認識するのは『脳』です。



同じ感覚刺激でも、それをどのように感じるかは、その人の脳の刺激の受け取り方で違うのです。




 感覚過敏・鈍麻の理解


感覚過敏は周囲からわかりにくいため理解が得られにくく、努力やガマンが足りないと誤解されやすい側面があります。


問題のように思える言動の背景に、感覚過敏からくる苦手さが隠れていることもあります。


特に小さなお子さんでは、

自分でもなにがイヤなのかわからず、周り伝えられないことも多くあります。


また聴覚過敏、視覚過敏においては、 本人にとってはそれが当たり前の聞こえ方・見え方であるため、本人も人との違いに気づくことが難しい傾向にあります。



感覚鈍麻では、温度を感じるのが鈍く、気温に合わない服装をしていたり、喉の渇きを感じ難い場合もあり、熱中症になりやすかったり、風邪をひきやすかったりします。


時には怪我をしていても本人は無自覚なこともあるので、周囲が気づいて対応することが必要です。




 感覚過敏・鈍麻の対応


感覚過敏に対しては、無理強いしないことが大切です。



【感覚過敏の対応】


・原因をとりのぞく、離れる、避ける


大きな音の近くはさける

気持ち悪くなったら退室する

タグは外す、縫い目を外側にするなど


・アイテムを活用する


聴覚過敏…

イヤーマフ・耳栓・ノイズキャンセラーなど


視覚過敏…

サングラス・ブルーライトカット眼鏡・グリーンノートなど


嗅覚過敏…

マスクなど


・こころの準備や理解ができるようにあらかじめ説明する


「大きな音が2回なります」

「強い光が2回出ます」

「○○のために身体をさわります」

「チクッとします」など



このような対応で本人の苦痛を軽減することができます。



感覚過敏は、そのときの体調や気分によっても大きく左右されるため、同じ感覚刺激であっても、体調が悪かったり、緊張や不安、ストレス負荷のあるときには、感覚過敏の症状が強く出やすい傾向にあります。


好きなことや、集中できることに取り組んでいるとき、安心できる相手のときは、苦手な刺激があっても大丈夫なこともあります。

(例えば、好きなゲームに集中しているときは、苦手な大きな音がそれほど気ならない。好きな映画なら映画館の大きな音やスクリーンの光も平気。など)


いきなりではなく、あらかじめ刺激がくることや、いつ終わるかなどの見通し、その必要性がわかっていると受けとめやすくなります。



【感覚鈍麻の対応】


・感覚ではなく判断材料になるものを用いる


温度計や湿度計を確認して、気候にあった服装をする

1時間に一度は水分補給をする

休み時間の度にトイレに行くなど


・転んだりぶつけた時、茂みに入ったときなど、全身のチェックをする


痛みで怪我に気づくことが難しいので、目視でチェックすることで怪我に気づけるようにします



安心して過ごせるように、生活環境や周囲のサポート環境を整えておくことが大切です。




 苦痛を和らげる工夫


いつでもできる工夫として、安心できる人や場所、アイテムを見つけておくと、苦痛を軽減するのに役立ちます。




聴覚過敏・・・

苦手な音、大きな音から離れる。近づかない。

静かな部屋に移動する。

耳栓・イヤーマフなどのアイテムを使う。

好きな音楽を聞いて、苦手な音を誤魔化す。

行事やイベントごとは、大きな音が出る場面があるかなど事前確認をしたり、説明をする。


触覚過敏・・・

苦手な服は無理してきない。

身に付けるものは触り心地を確認してから購入する。

タグは縫い目から外す。

ゴムなど締め付けのキツイものは外す。

周囲の人に急に触らないように気をつけてもらう。



視覚過敏・・・

サングラスをする。

タブレットやPCの画面は暗めに設定する。

ブルーライトカットフィルムや眼鏡を使う。

蛍光灯は明るすぎないものにする。

間接照明にする。

グリーンノートを使う。


嗅覚過敏・・・

マスクをする。

苦手なにおいの場所へはなるべく行かない。

好きな香りを持ち歩く。

家に置くもの、身に付けるものはにおいの確認もする。


味覚過敏・・・

苦手な味のものは無理して食べなくてもよしとする。

偏食が酷く給食が難しい時はお弁当で対応するなどの相談をする。

食事をする集まりがある時はあらかじめ味覚過敏があることを説明しておく。

調子の良いときに、違う調理法や味付けなどを試してみる。


その他

平衡感覚過敏・・・苦手な乗り物や遊具は無理しない

痛覚過敏・・・注射の目的や手順などを説明する

温度覚過敏・・・冷暖房や衣服で調整する



感覚鈍麻・・・

温度計や湿度計、タイマーなどを使って、判断出来る基準を作る。

転んだりぶつけた時は親や先生に報告し確認するようにする。


など




今日のまとめ

無理強いしない!

苦痛を和らげる方法を見つけよう!




読んで下さりありがとうございます