これまた、暫く放置してしまっていた。


 こどもたちが、小学校に上がってから、やはり思った以上に多忙だった。


 そして、昨年。
 突然、妻が長男の医療処置ができなくなった。
 原因は解らないけれど、小児医療センターの看護師さんが処置しようとしてもやはりできず、主治医だとできる。で、妻はできないけれど、筆者にはできる。


 とにかく、これまで妻と分担していたことを、一人でやらざるを得ない状況になってしまった。これでは、とても「成長とともに本人ができる」ようになるとは、なかなか思えない。


 さて。
 長男、小学校では、特別支援学級に在籍している。
 3年生くらいまでに、一般学級に移れればいいかな、とは思っていたけれど、なかなかそう上手くはいかなかった。学習面での遅れはそれほどではない(一応、九九くらいは理解している)けれど、やはり授業に対する集中力が続かない。


 筆者の自治体の小学校では、特別支援学級に在籍している児童も、交流する一般学級を指定されていて、ある意味では「二重戸籍」みたいになっている。普通学級の授業でも、参加できそうなものには参加していて、その頻度が多くなってくると「そろそろ一般学級へ……」となることもある、という仕組み。


 筆者が小学生のころの記憶だと、小学校の中に、そんな教室があることも知らなかった児童がほとんど。当然、「交流」なんてものもなかった。
 ひょんなことから、筆者自身は、その支援学級(当時の名前は憶えていないけど「養護教室」とか「特殊学級」とかではなかったかと思う)の存在には気付いていたが、具体的にそこに在籍していた児童を見たこともないし、誰だったかも知らない。
 そんな「隔離」されたような学級としてしか知らなかったので、隔世の感があるのも事実だ。


 でも今は、完全にオープンになっているし、学校の中で、特別支援学級を知らない児童はいない。


 こどもたちが通う小学校では、学級数が2~4クラス/学年なので、特別支援学級は通称「5・6組」あるいは単に「5組」と呼ばれている。正式には、知的障礙のために特別支援学級にいる子が5組、情緒障害のためだと6組、らしいのだけど、実態としては混合だし(人数も少ないからだとは思う)、所謂小規模校の「複式学級」みたいに、学年もごちゃまぜなので、単に「5組」と呼ばれることがほとんどだ。


 で、1年生の時には、長男の交流学級は、長女と同じクラスにしてもらった。

 でも、2年生になる時に、少しでも自立させようと、あえて違うクラスにしてもらった。


 だけど……これ、参観日くらいならともかく、保護者懇談会とかは大変だ。

 PTAの役員決めやら、登下校時の見守り当番やら、いろんなことを決める場にもなるので、そこにいないと、適当に「欠席裁判」にされてしまいかねない。実際、どうしても出られなかった時に、どう考えても「父母ともにフルタイム勤務だとできない」ものを割り当てられてしまい、困ったことがある。

 そもそも、PTAって、働いている人のことをあまり考えない組織なので、とかいう話は、また後日。


 複数の子がいる家庭を考えてなんだろうけど、学年ごとに日をずらすことはあるにせよ、同じ学年だと、絶対に同じ日時になる。

 ということは、長女のクラス、長男の交流学級、特別支援学級の3クラスが、すべて同時に行われることが少なくないので、双子のクラスが違って、しかも特別支援学級も絡むと、大変なことになる。

 とにかく一時間ちょっとの間、あっちのクラスからこっちのクラスへ……と、駆けずり回ることになる。


 父母が揃って休暇を取って参加しても、すべてのクラスに出ることができない。そして、一方しか出られないことも多い。


 さすがに辛くなり、来年度は「できれば同じクラスに」と希望したけど、どうなることやら……。