こんにちは。

中部校 ふさのです。


まもなく春分。

かなり日も長くなってきましたね。

ニュースで桜の開花を聞くと、

嬉しくなる今日この頃です。


今朝は、

語の共通認識について少し。


言葉には流行があるものです。

流行では片付けられない時間幅(例えば、数十年以上)で使われてきた言葉も、

どこかのタイミングで喪われることがあるのでしょうが、

「コレは、そういう時なのか?」と感じたエピソードです。


卒業式で保護者代表の方が、

「入学した時は制服の方が大きいような印象でしたが、今は"つんつるてん"になり~」

と挨拶された折、

親たちはウンウンと頷いていたところが、

それを聞いた子供たちは、

「つんつるてん⁉︎」とその言葉にザワザワしていたそうです。


ちなみに、

"つんつるてん"は形容動詞として、

辞書にも掲載されています。


①衣服丈が短くて、手足が出ているさま。

ちんちくりん。 -の浴衣た」 「洗濯したらちぢんで-になったセーター」

きれいさっぱりと頭がはげているさま。 -の丸坊主」

(以上、三省堂・大辞林より)


この話は伝聞ですので、

子供たちがザワザワした理由は定かではありませんが、

話を聞く限り、彼らにとって、

つんつるてん が特別な言葉と認識されたことは間違いないと思います。


私自身がいつ、どのタイミングで

この言葉を覚えたのかはわかりません。

ですが、両親・祖父母を始めとした、

上の世代が使っていたから覚えたのだと思います。


使わない、使われない言葉は廃れるのですが、

日本語らしい音感のある言葉には、

残って欲しいものです。


子供たちと話す時は、

やはり語彙を意識し、

普段なんとなく使っている、

あやふやで使いやすい言葉を多用してはならんなぁ、と

気持ちを新たにしたところです。