皆様

夏の「土用」の最中です。

如何お過ごしですか?

 

漢方理論のもとになる陰陽五行思想では、夏の土用は秋を迎える準備期間 といっても 「今、真夏じゃん 」とツコミを入れたくなります。

 

夏の始まりは5月の「立夏」。

土用は7月20日から8月7日。

8月8日は「立秋」。

土用というと丑の日の「うなぎ」。

 

「うなぎ」といえば、私の好物の一つでしたが、去年の夏の旅行で食してから、体調を崩して、というより旅疲れだったんでしょうが、それ以来、うなぎへの食指が動かなくなりました。

 

付き合いであれば食べますが、好物ランクが下がった感じ。

ちょっと待ってください。

今こうして 「うなぎ」の好物ランクの下がり と書いているそばから、何んだか「うなぎ」食べたくなって来てしまいました。

イラストのパワーですか、不思議ですねぇ。

 

年を取ったら「鶴のように痩せるのが、長寿のコツ」と

93歳で逝った父から聞いたことがあります。

体重計の数字を見て、明日からは少カロリー食をと考える私の毎日の所以が、わかるような気がしてきました。

 

前置きが長くなりました。

今日は体型と病気について書いてみたいと思います。

 

前回、体型には父方から受継いだ第一姿型と、母方から受け継いだ第2姿型、生活習慣や偏った身体の使い方、自律神経のあり方、内臓の働きの乱れなど原因で生じる姿勢を第3姿型について説明しました。

 

この第3姿型は 現象体・別名「態性」ともいわれます。

 

第1姿型や第2姿型は 「形態」、遺伝性体質あるいは遺伝形体(本体)と言われ、体質上の内臓諸器官の関係も投影していると考えられます。

 

調整時に現象体にアプローチするか、本体にアプローチするか、これは難問です。

 

というのは、身体の現象体では椎骨の配列の偏りで把握できます。

この前稿で説明したアクティブタッチや社会脳の身体図式はこの現象体が出てきます。

 

骨盤やあごの形、椎骨の感じが丸いなど遺伝的形質・本体・形態を指標にして姿勢を弁別し、調整椎骨を選ぶというのは至難の業であるし、姿勢が作り出される重力による働きがそれらの形態により、ダイレクトには現象体に反映はされません。

 

たとえば、消化器の矛盾として現象体の歪みが出ていて、症状があるときに遺伝的な形や遺伝的体質の出ている本体を元に調整しても、私の経験では症状は取れません。

 

 

現象体の姿勢に本体・形態が絡んだとしても、現象体に数個ある関連椎骨に体型相関などの理論を引っ張り出し、絡めて考えれば本体がつながってでてくるのかなと考えるのが順当ではないでしょうか。

例に出したような時に、臓器の矛盾が出ている左右型の内展 (別名消化器型)時の姿勢荷重の椎骨は関連椎骨に限定されているのですから。

 

もちろん心労などにより消化器の症状が出ていたとしても、心労という現象体は頭脳型の歪み姿勢が生じます。

 

明らかに頭脳型の矛盾の姿勢や椎骨配列でも、骨盤型が本体だからといって、その関連椎骨を調整するのは明らかにナンセンスです。

現象体を表現している姿勢は明らかにその関連椎骨に椎骨変位として現れるものです。

なんだか難しい話になってきました。

 

亀井師範の残された講義録に大変難しい「12種態性と体質病」というものがあります。

難しついでにこれを紹介したいと思います。

 

稿を進める前に、身体均整法と病気との関係をお断りをしなくてはならません。

当たり前のことですが、病気は医師の手に委ねなくてはならないものです。

私達の施術は効果的な医療を補完するための、身体の環境を整える環境療法です。

この関係を現代の科学的知見に基づいて説明したのが拙書です。

自然治癒力のメカニズムについてもかなりのページを割いていますけど。

 

続く  パー

 

 よろしく

 

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