働き者の家

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千葉県で、おもに障害福祉サービス事業の運営と、設立や運営に関する支援を行っています。

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2年ぶりの更新になります。
申し訳ありません。

みなさまとのSNS上の会話のキャッチボールは、
おもにFacebookを使わせていただいています。

「友野 剛行」で探してください。

はい!え~っと。
もしかしたら2月4日(木)のJ:COMの番組で「ぐらすグループ」を知り、
HPからここにたどり着いた方もいらっしゃるかも知れません。
はじめまして。

で、ともに働きたい方、大募集です。

興味のある方は、メールください。

grass@hatarakimononoie.com

http://www.grass-group.com

では!
 千葉県社会福祉事業団が県の指定管理を受けて運営している袖ヶ浦福祉センター「養育園」における入所者虐待・死亡事件。およびその後明らかになった、「養育園」「更生園」における日常的かつ組織的な虐待・隠蔽事件に対して、千葉県相談支援事業連絡協議会(CSK)としての声明を検討しています。

 <虐待を発見しやすい立場としての相談支援専門員として、私たちはその役割分担の中で、何をなすべきか>ということについては、12月の千葉県の相談支援専門員向けの「権利擁護・虐待防止」研修を進めていく中で、検討・協議してきたことです。
 時あたかも事件がセンセーショナルに報道されるその前後において、2度の研修を行ったのでした。
 1度目の研修は、私もファシリテーターをさせてもらったのですが、<ある相談支援対象者について、施設内で虐待を受けている疑いを発見した場合、私たちはどうするべきか>というテーマで具体的事例(フィクション)をグループワークで検討したのでした。

 それから数日後、養育園の虐待・死亡事件の報道。そしてそれが外部の相談支援専門員の目には触れることができない、完全密室の中での日常的な虐待であることが、明らかになってきました。

 虐待の常態化が密室化を生み、密室化が虐待的「支援」の振り返りを困難にし、そのエスカレートを助長する。負のスパイラル。ブレーキを外した暴走列車にとっての唯一のブレーキになったのが、尊い人命であったとするならば、あまりに悲しいことではないか。

 さて、外部相談支援専門員として<虐待の疑いを発見した場合>というテーマで研修を行っていた私たちに襲いかかってきたのは、文字通り<無力感>でした。怒りと焦りは心情的な爆発になったりもしましたが、その根底にある感情は<無力感>でした。

 閉鎖空間の蚊帳の外にいる自分たちの発見でした。

 確信犯的な虐待が、閉鎖空間の中でこそ行われているという公理を再認識させられた相談支援専門員である私たち。その<無力感>の殻をどう打ち破っていくのかということが、声明の軸にならなければならない。

 それは、「外部の専門的な目を継続的に入れていくためのモニタリング体制」という障害者ケアマネジメントの理念と、実際の法制度の隙間を、法制度的にも道義的にも、埋めていくものでなければならない。

 そしてそれは<無力感>に打ちのめされる県内の全相談支援専門員を鼓舞するものでなければならない。

 さらにそれは、県内各地に点在する相談支援専門員のその地域性に根ざした<地域の力>の再確認でなければならない。それぞれの地域を拠点に活動する相談支援専門員。しかし<地域の力>の無力性を前提に進められている「再発防止」の各種提案に対して、地域からオルタナティブを提示するものでなければならない。

 そして最後に、県内唯一の相談支援専門員の全県広域的組織である千葉県相談支援事業連絡協議会(CSK)だからこそ提起できるものでなければならない。

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 以上の方向性に基づいて、まずは青写真から作ってみたいと思います。その上で、ゴリゴリゴリゴリと話し合います。この話はここまで。
「作業靴からマラチオン検出」・・・床や台、他の従業者の作業靴や白衣等、どこからも検出されていないマラチオンが、唯一容疑者の作業靴から検出?この「唯一」が不思議。微量で1滴垂れただけだとして、それが2ヶ月近くどこにも付着しないまま、靴のみに留まっていたということ?<唯一かつ一滴>の状態は、外部でしか作れないのではないか?
 作業靴ってゴムの長靴でしょ?その付着が2ヶ月も残るような農薬が、ホームセンターで買えるわけ?

「農薬、スポイトの容器で垂らす?」「製造ラインに、人目につきにくい死角があった」?・・・消費者の健康被害の訴えが2500人以上あるのに対して、「人目につきにくい死角」でスポイトで垂らす?何時間かかるの?すごすぎる「死角」・・・。

「自宅の農薬を薄めて使ったと供述?」・・・薄める理由は?動機とされていること(会社への恨み)と、薄めるという行為のつながりは?

「白衣にはポケットがなかったが、袖の中に入れたりすれば、持ち込める」って?・・・おいおい、2500人分(被害訴えの数)以上を袖の中に?しかもスポイトで?
それで「容疑者の作業靴以外からはマラチオンは検出されたかった」って? どんな神業?

 「昼休みに容疑者が出入りしていたとの目撃証言」?・・・昼休み例えば3分、その「死角」で一人になれる時間があったとして、何日犯行を続ければ、被害総数に追いつくの?
 そもそも昼休み、ライン止まっているでしょ!ライン止まったまま犯行を行ったとしたら、どれだけ長距離移動しなきゃいけないの?

バカバカしいでしょ!?さあ、そろそろそのバカらしさの裏側に行きましょうか。

上記の矛盾解決の糸口 その①

・まず読んでいただきたい産経新聞の1月13日の記事は、ここから
・そもそも「健康被害の原因は、マラチオンではない」ということ。別の何か(おそらく簡単には入手できず、かつ回収商品からは容易に検出できない薬物)が原因で、健康被害が広がった。事実、自治体が回収対象の640万個のうち半分以上を回収したが、異臭が確認されたのがわずか5個。それなのに2500人が健康被害の訴えをしているとうこと。この「???」は、その後、マスコミが問題視しない。そして産経新聞は、この報道に関してだんまりを決め込んでいる。
・つまり、自治体の保健所等では検出できないような特殊な薬品が、意図的かつ組織的に混入された可能性が高いのではないか、ということ。そしてその実験は、(1)健康被害の実際と(2)検出不可の2つの試験のために行われた、という可能性はないか。
・では、何故そのタイミングで同時にマラチオンも混入されたのか。同じタイミングというのは、あまりにも不自然ではないか。つまり、上記の「食品テロ」とその薬品の解明から、捜査および世論の目を背けさせるために、あえて誰でも購入できるマラチオンをちょっとだけ振りかけ、こちらに目を向けさせるとともに、<犯人>を作り出す。どこかにちょうどいい人物はいないか、と・・・。

上記の矛盾解決の糸口 その②

・で、今マスコミが競い合って、<人物像づくり>に明け暮れているA容疑者。彼は重度のチックと軽い知的障害があると言われている。持っている缶コーヒーを頭にぶつけてしまうほどのチックを持っていて、なぜ1滴しか垂らさず農薬を混入できたのか、という問題があるが、軽い知的障害者がターゲットになりやすいというのがここのポイント。
・なぜなら「自供」を作りやすく、世論の誘導をしやすいから。
・そのように想定すると、いろいろ見えてきます。容疑者は「覚えていない」を繰り返しているといいます。軽い知的障害といってもいろいろな方がいますが、「自分がやったということを覚えているか?」と質問された場合、「そもそもやっていません。」とは答えることができる方は少なく、「覚えていません」と答えてしまうタイプも多いということ。
・また逮捕の「決定的証拠」とされた、10日間の<失踪>についても、理解ができる。ほぼパニックである。以下、1月26日の産経新聞の記事。

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「不審な男がいる」

 きっかけは1本の110番通報だった。冷凍食品にマラチオンが混入されたアクリフーズ群馬工場から東南へ30キロ余りにある埼玉県幸手(さって)市内の駐車場近くからかけられていた。

 24日午後8時ごろ、通報を受け、埼玉県警の捜査員が自転車に乗ってうろついていた男に声をかけた。すぐに阿部容疑者と判明する。軽装で、着替えなど約10日間の“逃亡”に必要となりそうな所持品はなく、「自転車で群馬に帰る」「頭が痛い」などと話した。今月14日から行方不明となっていた。

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 こういう<失踪>は、福祉関係者である我々にとっては、それほど不思議なことではないですよね?
「携帯を置いて失踪、計画的か?」という記事もありましたが、超寒かった先週末のしかも群馬県。軽装で所持品なく、10日間自転車で?これが「計画的」?

 しばらくは、毎日いろんな「新事実」がテレビや新聞、週刊誌等で語られるでしょう。ひとつひとつは「なるほど」と思ってしまうような記事ばかりでしょう。もしかしたら「自供」もさらに進むかも知れません。これまでの冤罪事件で、自供ゼロの割合は、むしろ低いのですから。

 中国毒入りギョーザ事件でも「自供」した「犯人」とされている呂受刑囚も、動機は「会社への恨み」とされ、「精神的に弱いタイプ」(軽い知的障がい者)と言われています。また逮捕のきっかけも、「下水道に捨てられていた注射針に微量な毒物が検出された」とされていますが、水の中で数ヶ月間注射針に付着しまままであるということは考えにくいとされ、一部では「冤罪」という説があります。時は上海万博の前でした。国際社会に中国の食の安全性をアピールするには、「犯人逮捕」が何よりも必要であったタイミングでした。

 みなさん、東京オリンピックに向けて、日本の安全性を、アピールしていきましょう!

 これからの福祉の人間の視点で、注意して見ていきたいと思います。 
 そもそもひとりの契約社員が、セキュリティー網の穴をかいくぐり、遭遇する全従業員・監視員・警備員に疑われることなく、単独で犯行を全うしたという設定自体が、あまりにも「ミッション インポッシブル」のトムクルーズ的ではないか。

 どうやって各フロアの図面やセキュリティー管理体制、あるいは監視カメラの設置場所などを入手し、犯行時刻の人員配置を把握し、犯行日時を設定し、完璧に犯行を仕上げたのか。実際、2ヶ月たっても目撃情報も内部からは上がっていないほどの完璧さなのに。(契約社員の立場で、毎日工場に農薬を持ち込むことはないでしょ?)

 そんなスーパーマンが、フラフラ歩いているところを職務質問でパクられるというケッタイなストーリーに無理があると思わないか?

 ちなみにこの事件のモデルとの類似性を指摘されている、中国毒入りギョーザ事件。犯人として無期懲役になった人は、冤罪だったという有力な説もあります。実は私もそう思っています。あの頃(2007年)は、アメリカがリーマンショック直前のイケイケドンドンの頃で、かつそのアメリカを国債の大量購入によって中国がそれを支え、かつ中国が米国債の売却をちらつかせながら、政治的駆け引きをしていた頃でした。そして<犯人逮捕>(2010年)は、上海万博直前であるにも関わらず、国際社会から冷ややかな目で見られていた時期でもあり、犯人逮捕で政治的幕引きを図りたかったという説もあります。
 さらに言えば、<犯人>と言われる呂容疑者は、精神的に弱い方(知的?精神?)だったといわれています。

 福祉の人間としては、いろいろ考えるところがあります。
 昨夜は夜更かししていたが、今日の朝刊の見出しが目に入り、飛び起きた。「農薬混入 契約社員を逮捕」。容疑者は容疑を否認しているが、すでに実名が出ている。新聞各誌同じだが、ここでは朝日新聞を中心に書く。

 「きな臭い!」と思った。容疑を否認する際には、いろいろ語っていると思うが、新聞の1面に出てくる容疑者の言葉が、「覚えていない」・・・。

 この「覚えていない」という表現を見ると、読み手は、犯人と確信しちゃうんですよね。(やったかもしれないが)記憶にない→やっぱりやったんだ!というように。そういうインパクトのある言葉を、容疑を否認しているにも関わらず、あえて1面で大きく出す。

 で誌面39面では、これも大きく「農薬混入容疑者『給料安い』と愚痴」と。読者=国民を「名探偵コナン」にして、かつカンペ(カンニングペーパー)も同時に渡す、みたいな手法。

 ちょっと待って!「給料安い」と愚痴ったことが容疑の一部になるなら、うちの社員みんな容疑者だよ!(嘘!違うよね!)さらにはかつて交通事故の際に、相手に対して「威圧的な態度だった」ことまでもが記事になっている。

 ぼくが容疑者になったら、そんな証言いっぱい出てくるだろうな。

 自供がなくても客観的証拠がかなり固まっている場合は、実名を出してもいい。でも誌面の限りでは、それも全然固まっていないでしょ?

①そもそも当初は「製造過程での混入は困難」とされ、「外部犯行の疑い」と大きく宣伝されていました。かつての「中国ギョーザ事件」との類似性を示唆しながら・・・。混入が11月ごろで、国内ではちょうど「秘密保護法案」の審議ですったもんだしていたころです。政府は「中国の脅威」を唱えつつ、「日米同盟のための秘密保護法」と説明していたころです。
 ちなみに最近は、「外部犯行説」が急速に小さくなっていました。首相の靖国参拝に対して、まさかアメリカまでが「遺憾」を表明し「わざわざ中国を怒らせるな!」と恫喝してくるようになった昨今では、「中国ギョーザ事件」を匂わせた「外部犯行説」は影をひそめていました。(あれ?変なの!)

②容疑内容として、工場の「包装室」が農薬の混入場所とされているが、この容疑者の現場は「加工室」で、加工の後、「冷凍室」→「包装室」→倉庫→出荷という流れの中で、どうやって容疑者が極めて強い異臭を放つマラチオンを持って、今はみなポケットのない白衣でしょうから手で握っていたのでしょうか、しかも厳重に管理されている「加工室」から「包装室」に入ったのでしょうか。しかもライン作業のパートから離れる形で。異臭を放つ薬剤を持って、「ちょっと行ってくるね~」と製造ラインを離れ、回りも容認し、警備も逃れ、侵入できたのでしょうか。現場管理職ならまだしも、契約社員の立場で。ピザの製造ラインの人が、コロッケやフライだけでなく、自分が作っているピザにも農薬混入?ピザに入れるかなあ?

③事情聴取後、「10日間姿を消していた」ことが容疑の理由のひとつとされているが、どんな「事情聴取」だったのでしょうか。一応、松本サリン事件で犯人扱いされた河野義行さんのその後のインタビューを案内します。インタビューはここから
 その際想像するべきことは、工場の現場は、おそらく集団ヒステリー状態と化しているということです。誰だって会社の文句のひとつふたつ、愚痴ったりしているでしょう。聞き取り調査が入って「誰か会社に不満を持っている従業員はいなかったか!」と一人一人が尋問されている現場で、従業員が思うことは、まず「自分が犯人扱いされたらどうしよう」ということでしょう。まさにパニックです。そういう中で事情聴取を受けた彼が、どうやって普通に工場に行けばいいというのか。おそらくは「誰々が、お前が~をしていたのを見たと言っている」などとたくさん聞かされた後でしょう。松本サリン事件の時は、河野さんの長男が事情聴取を受けて「お父さんは自供したぞ」と嘘で責められたといいます。
 そんな中での「姿を消していた」が、それほど容疑に影響するのでしょうか。逆にいえば、それほど気の小さい人が、用意周到に②の完全犯罪を行えるのでしょうか。

④また報道では、「白衣等の所持品の提出を受けて、付着物を検査し、容疑者が工場で使っていた所持品から微量のマラチオンが検出され、容疑の決め手となった」とされている。
 よ~く読みましょう。読んだ人の第一印象は「白衣=マラチオン=容疑の断定」と思ってしまうでしょう。
 でも「白衣等」の「等」って何?「所持品」って何?この表記おかしいと思わない?
 だいたい、歴史上のすべての冤罪事件において、あるいは推理ドラマでの「完全犯罪」ものの多くにおいて、「あとから付着」は全然珍しくないことで、容疑者によるとされる上記完全犯罪よりも、「あとから付着」のほうが、よっぽど容易であることは、素人でも分かることでしょう。

⑤揮発性のあるマラチオンが、包装された冷凍食品内ならまだしも、「所持品」についていて、かつそれが犯行から2~3ヶ月たって「付着」を発見できるかどうかは、素人なので分からない。ただし「所持品」が何かを明らかにしていない中では、余計に「あれ?」と思わざるを得ない。その「所持品」ってたとえば包装されていて、普段洗浄したりしないものなの?
 逆にいえば、どれだけ洗っても2~3ヶ月付着したままの農薬が、国の認可農薬として、ホームセンターでも買えるって、どういうこと?

 もちろん私は、誌面でしかこの事件を知りません。よって容疑者の白黒について何かを言える立場ではありません。
 ただしハッキリしていることは、上記①~⑤の「あれ?」がある中でのマスコミの断定的論調は、明らかに間違っているということです。たとえ犯人だったとしても、です。

 また天下国家の立場として、昨年12月頃の「秘密保護法案」審議の頃は、この事件の「外部犯行説」は、雰囲気づくりとって、それなりに役立っていたと思うし、逆に今は、「アベノミクス」「東京オリンピック」の雰囲気作りにはマイナスになっているだろうということです。
 「近隣諸外国の人が犯人かも」とやったらアメリカに怒られちゃうし、とはいえどこかで落とし所を設けないといけないし、それが内部犯行でかつ契約社員だったら、幕引きには都合がいいだろうな、ということ。
 あくまでも「立場」の推測に過ぎませんが。