重ね煮と発酵食で命を支える。
畑薬膳アカデミー代表、「奈良ばあちゃん」こと竹村享子(きょうこ)です。
 
昨日は健美膳料理教室養生コース№3を奈良WFCで行いました。
健美膳料理教室では、健康コースと養生コースがありますが、どちらも肉、卵、乳製品は使いません。
養生コースでは更に小麦粉と油は使いませんので、食物アレルギーの方や糖尿病等の生活習慣病の方に向いている料理となっています。
 
お料理する前にはいつも、1時間程座学をします。
今回のテーマは『身体をつくる陰と陽のエネルギー』。
 
陰陽論は東洋哲学の基本となる思想で、万物のすべてを陰と陽という対立した二つの要素が一体化して成り立っていると考えます。
自然界にはすべて陰と陽があり、天と地、男と女、夏と冬、昼と夜などは簡単な例ですが、他にどんな陰陽があるか考えていただきました。
陰と陽はどちらもなくてはならない存在であることがわかります。
 
私たちが口にする食べ物でも陰陽論は当てはまります。陰陽調和料理はその食材の陰陽を料理に応用した料理なのです。
陰のエネルギーは遠心性があり、広がって大きく柔らかくなり、軽くなって上昇します。
具体的には、陰の野菜は地面より上に上昇していく葉っぱや、夏の暑い時期に育つキュウリや茄子などになります。
 
陽のエネルギーは求心性があり、縮まって小さく固くなり、重くなって下降します。
具体的には、陽の野菜は根菜である人参やごぼう、蓮根などになります。
 
陰と陽の野菜を一つの鍋で調和させるというのが、陰陽調和料理です。
ただ一緒に鍋に入れるのではなく、自然界とは逆にエネルギーが上昇する陰の野菜を下に、エネルギーが下降する陽の野菜を上にというように、自然界とは逆に重ねていくというのが、陰陽調和の重ね煮料理です。
 
 
重ねるだけなので、簡単に出来上がります。
写真はレタス巻きの具を作ったところ。
 
 
 
 
2,3日前から、まだ5月だというのに、夏日という暑さ。
昨日はそんな暑さにちょうどよいメニューでした。
 
・麦入りごはん
・精進冷や汁
・レタス巻き
・ニラとアオサの佃煮
・金時豆あんの団子
 
 
麦は雑穀の中で唯一初夏に収穫します。雑穀の中では身体を冷やすので、夏に摂るのがよいのです。
 
冷や汁は、暑い九州地方の伝統料理です。胡麻をたっぷり煎ってお味噌にすり混ぜると美味しく、夏になると我が家では何回も登場します。
 
レタス巻きは春巻きにしてもいいですね。
 
安いニラを使って作る佃煮も、みなさん「簡単で美味しい、すぐに作ってみます」の声。
 
小豆だけではなく、金時豆やうずら豆でもあんこが作れるのです。いろんな豆があることをご紹介しました。
 
 
 
 
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