少し長く生きていると知らぬ間に自分の好きなというか身の回りのものが似たような色になっているような気がしています。私の場合は、「青」が多くなってきているように思えます。自然界の美しい光景の中に空の青というのがあり、特に夜明けのグラデーションは私の写真のテーマの一つになっています。この青色と朱色が混ざり合う朝の時間帯は淡い紫やオレンジなど、時間の経過とともに様々な色を映し出してくれます。

 

 

 昨日のNHK22時からのサグラダファミリアを見ていてピンクと青が混ざり合った「紫」が人類の希望を表すという主塔イエスの塔のステンドグラスのコンセプトには思わず「おお、これだ!」と思いました。もう無理かと思っていた三度目のバルセロナ訪問で、完成した塔の「ムラサキ」を目に焼き付けて、その色を写真で実現したいと思っています。

 

 建築家は刻々と変化する「光」を様々な角度から検討して、外装のデザインをしています。今や都心は再開発で木造家屋が超高層に建て替わり、デザインされた鉄とガラスのカーテンウォールであふれています。

 

 

 合併症は心配ではありますが、世界中の「青」を求めた旅に出たいと思う今日この頃です。

 

《続く》