夏泊ゴルフリンクスは全日本チームの合宿でも使われたことがあるように、日本でも有数のリンクスで強風が吹き荒れることもある難コースです。一方で、フェアウェイは広いのですが、うねる様なアンジュレーションがあり、かといって、バッジオやピートダイ設計のコースのような大きなうねりではなく、ティーグラウンドからボールの行方が確認できる程度という実にフェアーな設計になっています。グリーンの傾斜なども巧みに造られていて、正確なショット以外は受け付けてくれませんが、ここでラウンドして、夜までパターの練習を何日かすれば、確実にゴルフの力量をアップします。私の場合は、ゴルフに対する情熱がもう一度わいてくるような感覚があります。
そしてダイナミックな大自然と本州ではあまり見かけない雲の動きが、刻々と風向きと強さを変え、ゴルフ本来の自然との闘い方をゴルファーに問いかけてきます。
今回の合宿のテーマの一つであった「飛びの復活」ですが、事件は二日目の三番ホールで起こりました。アゲンストに向かってのティーショットはフェアウェーのど真ん中、260ヤードくらい飛んだかなと思ったショットが見つからずにボールを探していると、まさかの残り100ヤードを切るくらいのところで、第三打に向かっていた弟子の一人が、「ここにボールがあるよ。」と。今回のフルバックは、通常のフルバックティーの20ヤードほど前でしたので、467ヤードのパー4が435ヤードほどでしたが、それでも300ヤード越えのショットでした。手術ご二度目の遠征の宮古島で、打ち下ろしのフォローで「宮古島ラン」を使っての300ヤード近くというのはありましたが、ほぼ平坦でアゲンストという状況での300ヤード越えは、同伴プレーヤーの度肝を抜くもので「完全復活ですね。」と喜んでくれたことが本当に幸せでした。
その後もティーショットはさく裂し、フォーローでは、280ヤード、平均で250ヤードほどで、この合宿の目標の一つは達成できました。
もう一つの目標は20年間使い続けた、タイトリストV1をV1Xにしてアプローチパターがどうなるかというテストでしたが、V1Xのアプローチでのスピン性能に課題を残しました。
ということで、来年のUSGTFレベルⅣの試験に向けて再始動しました。
《続く》
