最近元気に回復しつつあるためか、膵臓について、「私も膵管にポリープが見つかって手術しようか迷っている」という相談をされることが多くなっています。MRIの精度向上もあり、膵管の数ミリから発見が可能になってきているようです。私の場合は主管ではなく分岐管に約2cm程度のポリープが偶然見つかったのですが、1cm程度の方から相談を多く受けます。
主治医の受け売りですが、「1cmで2年程度で進行がなければ敢えて手術というのは、術後の回復を考えると手術はしなくても良いのでは。」と答えています。特に70歳を超えての内臓再建手術は術後のQOLを考えると、元の体に戻すことが難しく、最悪、やせ細って栄養を取れずに半年点滴で入院することになった人を知っています。
しかし、意外だったのは、私の周りに膵臓のポリープを持っている人が、3人もいたことです。そのうちの一人は膵臓の主管の膵臓側にポリープが見つかり、「脾臓全摘、膵臓も2/3切除」「膵臓全摘」などの手術を受けて、その後元気に働いています。
今朝もがんの生存率がニュースになっていましたが、すい臓がんの3期以降の生存率の著しい低下が目立っています。全体でもすい臓がんの生存率の低さは目立っています。
前にも書いたように、そもそもすい臓がんの手術適応になるのが30%程度ということを考えると、1期の28.6%は何となく納得のいく数字のような気がします。
あまり元気の出る話ではないのですが、「すい臓がん仲間」で情報交換しながら、QОLを少しでも高めていければと思うこの頃です。
《続く》
