ウィントン・マルサリスは本当にジャズを殺したのか? 後編 | hasshies-DTM-Sound

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~前編からの続き


 

クラシックにはインプロビゼーションなる即興性はないかといえば、答えはノーのようだ。

 

協奏曲やアリアにおけるカデンツァなどでしばしば即興が行われるようだし、協会のオルガン演奏なども即興性が高い。

 

ベートーベン、モーツァルト、バッハなども即興的に音楽演奏と作曲を並行して行っていたようだ。

 

YouTube ◆ベートーヴェン 交響曲 第5番 【運命】 カラヤン指揮 ベルリンフィル◆

 

時系列としての話に戻そう。

 

1981年はマルサリス初来日とマイルスの復活が同時に日本で起きた年であった。

 

マルサリスの招聘とマイルスのレコーディング及び新譜の発売は時系列的にはほぼ同一線上にある。

 

結果、マイルスは新譜『The Man With The Horn』を引っさげ、10月には日本に来日して公演を行った。

マイルスの自伝によれば、8回のコンサートで70万ドルのギャランティ。

 

 

ほぼ顎足付き(あごあしつき)とも受け取れるような内容で、今で言うと軽く1億円以上の収入があったとも思われる。

しかも演奏は約1時間ほどで、1981年10月のおよそ10日ほどの滞在。

マイルスの体力からして、それですら体が悲鳴を上げていたのかもしれない。

 

新宿都庁が出来る前の新宿駅西口広場(もともただのビル群のなかの更地と揶揄された会場)は良い意味でも悪い意味でも止まった時間が動き出した瞬間であった。

 

それに先立つこと3ヶ月前にマルサリスはライブとスタジオ録音盤を日本の彼の地で行った。

 

ある意味クラシックと同等に正統派であるアコースティックジャズを本流としたマルサリスからすれば、サンタナとの競演など最たるものだったであろうと推測される。

 

ところが、そんなマルサリスにはお構い無しにマイルスの亡霊に取り憑かれた人々は、その音楽性について本能的な違和感を感じ取ったのかもしれない。

 

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YouTube タモリさんとマイルス・デイヴィスの対談

 

多彩が故の、ある意味“器用貧乏”的な側面が、コアな、特に日本のジャズファンには受け入れられない部分であったのだろうか。

 

あらためて1980年代から40年近くになろうという今、マイルスが没する1991年までの10年間という時の流れの中で、常に最先端をいったマイルスと常に生真面目に正統派を貫こうとするマルサリスが混ざり合う余地はなかったのかもしれない。

 

もちろんマルサリスはマイルスに畏敬の念を抱いていたと思われるが、ともすれば求道者としての性分からか、徹底的な研究対象であることが何よりも優先事項となってはいなかったか。

 

1981年7月に離日する際のマルサリスは、肩をすくめながらこういいたかったのではないだろうか

 

「ね? だからいったとおりになっただろう?」

 

この意味は、6年間のなかで万人共通に想像されるマイルスはビッチェズブリュー(1969)で全てが止まってしまっていたことだ。

 

 

YouTube Miles Davis - Bitches Brew - 8/18/1970 - Tanglewood (Official)

 

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1970年代のマイルスはファンク一直線。

その前提条件の中で創造できることとして何があったろうか。

 

マルサリス自身が発言していることからも窺い知る事が出来る。

どうせ「なんだ60年代のマイルスの真似?、それともエルビン・ジョーズのパクリかい?」と思われてるに違いないさ。

 

マルサリスを待ち受ける様相は、やがて業界やマスコミを巻き込んで“まるで飢えたライオンのごとき世界有数の経済大国となってしまった日本のジャズファン”への生贄ではなかったのか、とさえ勘ぐってしまいたくなるような状況であった。

 

もっともバブルはもう少し後のことだったが、リーマンショックで全てがはじけるまでの間、見る人から見れば日本全土は好景気に浮き足立ち、傲慢で貪欲な姿に映ったに違いない。

 

1960年代後半から1970年代は、革新的な“ロック”に席巻され、巨大マネーが絡んでいた。

 

もっともマイルスはそんなロック界を「白人が黒人から全て盗み出したものだ」と揶揄していたtが、ジャズやファンクとロックでは稼ぎが雲泥の差なのは明らかだ。

 

自然な流れの中でマイルスも次第にフュージョンやロックへとかかわりを深く持つこととなる。というより、相手方からマイルスへと近づいていったのかもしれない。

 

具体的なロックへの接近については、1960年後半にはジミ・ヘンドリックスを、マイルスが結婚してすぐに離婚してしまった妻を通じて知ることとなったことからはじまる。

 

YouTube Jimi Hendrix - "Blue Wild Angel: Jimi Hendrix Live At The Isle Of Wight" trailer

 

マイルスは、特に若手の才能を見抜く真贋を持っていたようだ。

 

プリンスやマイケルジャクソンなど黒人ロックスターへの言及もかなり好意的だ。

ウィントン・マルサリスについても否定ではなく才能を容認していた。

 

ただし、マルサリス自身はマイルスを含めたジャズとロックの迎合は嫌悪していたようだ。

 

 

スティングとの競演により実兄のブランフォードでさえ容赦なくマルサリスは批判した。もちろんマイルスについても同様に。

いわゆる“魂を売った奴ら”という発言が幾度となくマルサリスにより繰り返された。

 

その言葉の激しさにはマイルスも苦言を呈しているが、インテリジェンスの塊のようなマルサリスがなぜそこまで?、と疑念を抱いてしまうのは決して少数意見ではないのではないか。

 

後年、マルサリスは、いはばアメリカの伝統芸能ともいうべきアコースティック・ジャズの普及に最大の関心が向いていった。そんな彼からすれば、妥協の余地など無いのは明確ではあるが、実は彼自身がミシシッピーの出身にもかかわらず、どちらかというとファンクやリズム&ブルースのバンドで兄とブラスのコンビを組んでいたことからも、クラシック以外はジャズでさえもほぼ同列の音楽という環境で過ごしていたはず。

 

 

いずれにせよ、マルサリスは伝統的なジャズの普及に尽力し、クラシックの殿堂であった“Lincoln Center for the Performing Arts”において、音楽監督として本格的なJAZZの振興を展開するようになった。

 

 

マルサリスはジュリアード音楽院出身で、中退したマイルスの後輩にも当たる。

 

1960年代に先のリンカーン・センターに移転されたが、ジャズ科が設置されたのは2000年代になってからで、当然ながらマルサリスの功績でもあろう。

 

 

ジャズで留学といえば、やはりバークリー音楽大学がつとに有名であったが、近年は通信制や単年度履修科などの新設により、特にアジア留学生などは珍しくなくなったようだ。

 

脇道にそれてしまったが、すでにマイルスが没してから30年近く経とうとしている。

 

しかも、音楽が金のなる木とはだんだんといえなくなってきている。

 

CDもレコードも既に古い媒体となり、ネットワークを通じてダウンロードという形で、下手をすれば月額料金で無尽蔵にタレ流しされるような環境では、もしマルサリスという存在がなければとっくの昔にジャズは消えてしまっていたかもしれない。

 

ウィントン・マルサリスは本当にジャズを殺したのか? 

答えは・・・。
 
ウィントン・マルサリスは本当にジャズを殺したのか?
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・・ということで中山康樹さんになりきって、それ風の文章にチャレンジしてみましたが、いかがだったでしょうか!?

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どくしゃになってね…

 

ではまた~ラブラブ


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