セイコーファーストダイバー復刻SBDC101です。タカラ堂のショーケースで見つけて見染めてしまい、そのままお持ち帰りしました。
横径40.5mmというダイバーズウォッチとしては小ぶりなサイズ、無駄のないシンプルなデザイン、いい感じじゃないですか。
そうそう、こういう時計を作って欲しいと思っていたんです。
これならジャケットの袖にも合いそうだと思いましたが、思った通りでした。
裏ブタには波のマークがあります。オリジナルのファーストダイバーではイルカのマークになっているところですが、現代デザインの一環なのか、今風です。
これで、セイコーダイバーズはファーストからサードまで復刻物がそろいました。この点でも満足しました。
セイコーは最近、復刻・現代風アレンジもの(ヒストリカルコレクション)のラインナップを増やしています。
そもそもヒストリカルコレクションは、オリジナルとほぼ同じデザインで、雫石工場で一つひとつ気合を入れて作られるものでした。値段も高く、限定生産品というのが相場でした。
それが、廉価版と言うべきシリーズがリリースされ始めたのは、いつからだったか(最近ですよね)。高級機種としてのヒストリカルコレクションよりも安く、デザインのアレンジも多彩であります。
上の写真はセカンドダイバー復刻SBDX031です。文字盤や裏ブタのデザインまで、オリジナルを忠実に再現したもので、こういった復刻物は高くなります。
SBDC101の元になったファーストダイバーにも同様の復刻物がありますが、人気があり過ぎて、今ではべらぼうなプレミアがついています。
一方、SBDC101はファーストダイバーの形をしていながら、チャコールグレーの文字盤をしていたりと、オリジナルモデルをオマージュしながら、より現代的なデザインであることを主張しています。
今では、このような復刻デザインをお求めやすい値段で買えるようになりましたが、当初のものと差別化を図るためか、廉価版には文字盤にも裏ブタにもプロスペックスを象徴する「X」のマークが入ります。
これが嫌な場合には高いものを買うしかありません。
SBDC101の場合は現代風アレンジが効いており、オリジナルと違うところが気に入ったところでもあるので、Xマークは気になりません(もちろん、なくてもいいのにとは思いますが)。
ところで、セイコーはアルピニストという時計のヒストリカルコレクションもダイバーズウオッチと同様にシリーズ化しています。オリジナルに忠実な限定品は30万円を超えます。これを筆頭に、「X」マークが入った廉価版があるわけですが、近夏、ここに、新たなものが加わると聞きました。今は、それが気になっておりまして、多分買ってしまうことでしょう。
ちょっと複雑な気がしないでもないものの、本家セイコーが廉価版を出してくれるたことで、ヒストリカルコレクションの敷居が低くなって手が届きやすくなり、、助かったことは認めます。外国のオマージュ品や偽物に手を出さずに済むからです。