こんにちは西川口町はしもと歯科の綿巻です
今回は歯垢と歯石についてです。
歯垢(プラーク)とは、食べカスではなく、細菌と代謝物のかたまりです。
歯の表面に付着している、白色または黄白色のネバネバした物質で、1mgには1〜2億個以上の約600種類の細菌が存在していると言われています。
細菌は歯に付着しても、多くの場合は唾液で流されてしまいますが、唾液の流れが悪い場所に付着するとその場で増殖を始め、徐々に歯垢(プラーク)を形成するため、早めに取り除くことが重要です。
むし歯の原因菌である細菌(ミュータンス菌)は、歯に付着しやすく、強固な歯垢(プラーク)を形成します。
ミュータンス菌
歯の間、歯ぐき(歯肉)との境目などは、特に付着しやすいため、しっかりと歯磨きして除去しましょう。
デンタルフロスも併用すると、除去率が約1.5倍になると言われています
歯石とは歯垢(プラーク)が唾液のミネラル成分によって石灰化したもので、主に歯と歯ぐきの境目につく石のような硬いかたまりです。
歯垢(プラーク)が残ったまま放置すると、2~3日で石灰化し始め、やがて歯石へと変化し、除去しにくくなります。
歯石は表面がでこぼこしているので細菌がさらにつきやすく、むし歯、口臭、歯周病などのリスクを高めます。
歯石は下の前歯の裏側や上の奥歯の外側など、唾液腺の近くにある歯につきやすいです。歯石は一度付着すると歯ブラシでは落とすことはできません。
日頃からこの部分を意識しながら歯磨きし、歯石になる前の歯垢(プラーク)をしっかり除去しましょう。染め出し剤を使うと取り残しや、どの辺を気をつけて磨くといいかも確認できます。
もしも歯石がついてしまったら、歯科医院で専用の器具で早めに取り除いてもらいましょう