着陸したあともすぐに止まれるわけがなく、水すましのようにすぽんすぽんとしばらく滑走していました。
で、原稿あげたその日のうちにプロット書いて、その日に二十五枚、次の日に二十五枚書いて、なんと短編まで上げてしまうという神っぷり。
さらにその次の日には、○ヶ月後の書き下ろし用原稿のプロットまで! 挙句、すでに都合三十枚くらい書いちゃった!
このままなら年内にあと原稿用紙1000枚も楽勝だね☆
な、わけがなく。
そんな余力がいつまでも続くわけがなく、今完全に燃え尽きております。
まだ長編直しあるのに。
終幕書き直さないといけないのに。
で、まあそんなわけで、体調もあまりよくないので、打ち合わせを二回に分けてもらったりしながらぼちぼち生きております。
というかいついっても編集部に『いぬかみっ!』の有沢さんがいるような気がします。
編集部に住んでいる、て噂は本当なのかもしれない。
そんな折、我らが鈴木大輔大明神が唐突に、
鈴木大明神「ズーチーとムーハーでパイイツやりたいから、今日はざーあのさんちに行こうぜ」
と神のご宣託。これ作ってないんだぜ。本当に言ってるんだぜ。しかも真顔で。
翻訳すると、チーズとハムで一杯やりたいから、あざのさんちに行こうぜ、とのこと。
なんか結構な値段のするやつを手に入れたらしい。
それに対し我々一同は、
私「そろそろグーで殴ってもいいよね? 調子悪いテレビも殴ると治るじゃん」
しうさん「その認識は間違っていない」
鈴木さん「デジマ?(マジで?) だってパイイツとかいつも使ってるじゃん」
あざのさん「さすがに、Fullと、drinkを同じパイイツと言うのはどうかと思う」
鈴木さん「しーきびだなー(´・ω・) 」
と言うやり取りを経て、料理担当の杉井さんもつれてあざのさんちに。
スーパーで買いだししてから、いざ鎌倉。
というか、あざのさんちといえば、もはや世界に残された秘境はマリアナ海溝の底かあざのさんちのクローゼットか、というくらいに大変なことになっていたので、我々が押し掛けても大丈夫なのかよ、と思っていたら、すごいきれいになってた。
人間やればできるという見本だった。
で、杉井さんのつくった鳥鍋をつつきながらハムとチーズを食べる。
ハムはうまい。ハムはうまい。
だが、チーズのうまさはわからなかった。正直わからなかった。
杉井さんと鈴木さんは大絶賛だったけど。
まあ、なんにせよ、一家に一台杉井光、というくらい料理のうまい杉井さんのつくった鳥鍋のうまさは絶品で、二時間前に定食屋でがっつり飯食ってたのに、いくらでも入ってしまい困ったデブ。
皆も似た感じで、太る太る言いながらもがつがつと。
私と鈴木さんは、互いに互いの腹を見せ合ってきゃっきゃきゃっきゃ言ってたのですが、そんな我らを横目に、あざのさんはチーズをハムで巻いて、ビールでごぶごぶ流し込んでました。
大人ってすごい。
そんな具合で我らの夜は更けました。
私はきちんと食器類を洗って帰りました。
自分で自分をほめたいくらいの快挙なので、ここに書いておこうと思います。