市議会議員の仕事ってなんですか?

なんだか、今回新たに当選なさった議員さんの発言や振る舞いを拝見していると、「議員像」ってまちまちのようです。


 それは、それで全く問題ありませんよね。当然ですし、頑張っていただきたいと思います。


 しかし、「議員」や「議会」を、メディアの垂れ流す様々な偏った情報によって、「固定概念化」してないでしょうか?大学のサークル活動の延長のような発言をする議員さん、行動をする議員さん、大丈夫でしょうか?


 無責任に、「ごっこ」をしている大学のサークル活動とは全く違う世界であることはわかっていただいているのでしょうか?


 メディアがこれまた無責任に垂れ流していた、一側面だけを捉えた情報の世界とは全く違う世界であることはわかっていただいているのでしょうか?


 一側面から見ると、一つの角度から見れば、大学のサークル活動でやったことも、メディアの情報も正確で正しいものばかりです。


 しかし、違う角度、違う側面で見たときどうなるのでしょうか?


 政治の世界は置かれた立場によって瞬時に180度変化する場合さえもあります。


 特に、私たち地方議員のおかれた立場は、市民の方、市役所の担当者、そして議員が最低限かかわる話。市民の方も多種多様。ここで話をそらしますが、アホな議員が、一人の市民の方の話を鵜呑みにして、それが多数を占める民意だと勝手に思い込み、活動をしていったら、大きな間違いだった。というケースは多々あります。


 一方職員の方々が、関係する団体の執行部と話し合いをし、それが団体の総意だと思ったら、団体の大半は執行部とは一線を引いており、その団体はそもそも団体としての機能を維持しておらず、判断を誤ったというケースもあります。


 ことほど左様に、市議会議員を取り巻く環境は複雑怪奇です。それら民意とは別に、その事案事案に関係する法令が上から下までびっしりとあります。


 そして、市役所業務はその歴史が一つ一つあります。今現在の市役所の仕事がおかしいと感じてもそこには毎日毎日の市民の方との話の積み重ねであるものです。だから良いんだとは言いません。しかし、その積み重なったその歴史を理解した上で、現状を考え、将来を考えるべきではないかと思うのです。


 特にメディアの評論の仕方は、思慮深いものとそうでないものとに分かれると思います。それはメディアの側の事情によるものです。従いまして、そのことをしっかりと見極めて、どういう状況でメディアが取り上げているのかも考察を加えなければなりません。


 メディアにはメディアの使命や務めがあります。


 偏った、ある特定の側に立った報道もしなければならないこともあります。


 それらを鵜呑みにするのではなく、例えばテレビならばテレビの前で反論をしてみたり、反問をしてみたりできるくらいになれば、一人前かもしれませんね。


 何が言いたいのか?ですが、5年後10年後にあなたの一般質問を振り返ってみて、「あちゃ~」って言うことがないようになさったらいかがでしょう?


 「郷に入っては郷に従え」などと僭越な物言いはしませんが、せめて疑問に思ったことをすぐに口に出すのではなく、その周辺事情くらいは調査をしてから質問をしてくださいませんかね?


 そしてなおかつ、議会のお作法とルールをしっかりと守っていただきたいものですね。


 あんた、なんでも思いつきで口からすぐ出て言ってるじゃん。と言われそうです。誓って申し上げます。私は100%発言する内容に関しては、勉強したもの事情が理解できているもの、確固たる信念と思いがあるもの。しか言いません。


 ある議員が、私の発言をいつもの思いつきだろ。と言ったことを聞いたことがあります。まあ、もともと私はその議員を軽蔑するくらい彼自身の振る舞いについては呆れていますのでなんとも思いませんでしたが、それほど軽い議員は軽い発想しかできないのだなと哀れに思いました。確かに彼の議員としての歴史は哀れな歴史しか残っていませんけど。(笑)


 何はともあれ、新しく当選した議員さんは、自分の先輩は「反面教師だな」と思われる人も多いとは思いますが、「朱に交われば赤くなる。」で、悪い方向に育たないように祈るばかりです。