自分の子ども時代と現在を比べて、だいぶ変わったなあと思うことは色々あるのですが…
その一つが、「おじさん、おばさん」問題だと思います。
私たちが子どもの頃は、友達や同級生のお父さんやお母さんを「おじさん、おばさん」と呼ぶのは普通のことでした。
今でも幼馴染に会ったりすると、
「おじさんもおばさんも元気?」
と互いの両親の安否を確認したりしてます。
でも、今…
未就学の小さな子どもでさえ、よそのお父さんお母さんを「おじさん、おばさん」呼ばわりすることはないですよね。
子育て歴10年近くになりますが、いまだによそのお子さんから「おばさん」と呼ばれたことはありません。
「○○ちゃんママ」とか「○○ちゃんのお母さん」と呼ばれます。
「おばさん」の一言で済むはずのところ、どんなに急いでいても律儀に「○○ちゃんのお母さんっ」と呼ばれると、じゅげむじゅげむじゃないんだから…と苦笑しそうにもなりますが
昔と比べたらおじさん、おばさんと呼ばれることに免疫がない人も多いし、無用なトラブルを避けるためにも他人をそう呼ばないように我が子に教えてる人も多いと思います。
子どもって、知ってる言葉は悪気なく口にする場面もあるので、私も子どもたちが小さい時は「おじさん、おばさん」という言葉自体をなるべく口にしないようにしていました。
さて先日。
出かけた先でお茶を買おうと自販機の前へ行くと、親子連れの先客がいました。
2歳になるかならないかぐらいの男の子は、楽しそうにヨチヨチ歩きで、出てきた飲み物を取り出していました。
微笑ましいなーと少し離れたところで待っていると、お母さんが私に気づき、男の子に言いました。
「ほらほら、お姉さんが待っているから早くしようね」
お姉さん
おばさんと呼ばれることも滅多にないかわりに、お姉さんとも久しく呼ばれていなかったので軽く動揺です
もちろん、私より明らかに若いそのお母さんが本気で私を「お姉さん」と思ったはずはありません。
他人に対する礼儀として、あるいは我が子へのしつけの一環として「おばさん」の言葉を避けただけだとはわかっています。
わかってはいるけど…
「お姉さん」の一言だけでその若いお母さんの気遣いに思わず惚れそうになりました
みのもんた氏みたいに、自分より明らかに年上の女性を「お嬢さん」だの「お姉さん」だの呼ぶおじさんっていますよね。
露骨なお世辞なのに、呼ばれたほうは満更でもなさそうなのがいつも不思議でした。
が、自分がお姉さんと呼ばれてみてわかりました。
悪い気はしない(笑)
気遣いが嬉しいです。
今回と逆パターンも以前ありました。
外出先で、園児を引率していた保育士さんに悪気なく「おばさん」と呼ばれました…
直接じゃなく、園児に話しかける形で「おばさんにご挨拶しましょうね」みたいな感じでしたが。
園児におばさん呼ばわりされても全然構わないんですが、定年間近にも見える私より明らかに年上の方におばさんと呼ばれる筋合いは全くありません。
正直イラッとしました。
ましてや、子どもたちでさえ気を遣って他人をおばさんとは呼ばない時代ですからね
大人なら、わざわざおばさんなんて言葉を使わなくても園児に説明や指導ぐらいできると思います。
まあ、詳しくは書きませんが、この保育士さん、この前後にもちょっと意味のわからない対応を通りすがりの私たちに対してしてきたので、余計イラッとしたのもあるんですけど
…と、後半ただの愚痴になりましたが。
お姉さんと呼ばれて嬉しかったという他愛もない話でした(笑)
若く見られたと思って嬉しかったんじゃなく、相手が自分の尊厳を守ってくれたのが嬉しいんだと、みのもんた氏にお嬢さんと呼ばれていた方々の気持ちがちょっとわかりました。