おはようございます
ブログネタ:近づかれると不快な距離って、どれくらい?
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人との距離、この場合は物理的な距離でしょ? たとえば空いている電車や映画館でどの辺に座るかとか、エレベーターでどの辺りに立つかとか、立ち話するときにどのくらいの距離をとるかとか…。
そういうのって相手によるし、状況にもよるでしょ。ある程度の広さのある部屋で、とくに会話するでもなく、2人でいるとしたら、家族なら肩が触れる距離でも平気。親しい人でも60cmはほしい。顔見知り程度なら最低1m、まったく知らない人なら3m以上ほしいかも。
近づかれると不快になるってことは、相手を警戒するってことよね? 見ず知らずの他人なら、その距離が長くなるのは当たり前でしょ? 好きな人は近くにいてもいいけど、苦手な人はできるだけ遠くにいてほしい。こういう距離のことをパーソナル・スペースって言うんじゃなかったっけ?
調べてみました。パーソナル・スペースとは、「コミュニケーションをとる相手が自分に近づくことを許せる、自分の周囲の空間(心理的なテリトリー)」のことだそうです。つまり、親密さを示す度合いってことね。
あ、会話するときの距離なんですねぇ。ということは、さっきの条件設定は違ってました~。でも、欲しい距離はだいたい同じかな。家族は60cm以下でもOK。親しい人は60cm以上、顔見知りは1m以上、初対面の人なら2~3m以上ってとこかな。
そのパーソナル・スペースについて、アメリカの文化人類学者であるエドワード・ホールという人が、↓以下のように分類しているそうです。
① 密接距離(intimate distance) : 0cm~45cm
・身体接触が容易にできる距離で、言葉によらないコミュニケーションが重要となる。
・家族や恋人など、ごく親しい人には許されるが、それ以外の人では不快感を伴う。
② 個体距離(personal distance) : 45cm~120cm
・それぞれが手を伸ばせば相手に届く距離で、相手の表情を細かく観察できる。
・親しい友人や知人との個人的なやりとりに用いられ、言語によるコミュニケーションが主体となる。
③ 社会距離(social distance) : 120cm~350cm
・身体に触れることができない距離で、会話にはある程度の音量が必要となる。
・仕事場で上司と接するときや、あらたまった場での会話で用いられる。
④ 公衆距離(public distance) : 350cm以上
・講演会や公式な場での対面のときにとられる距離で、個人的な関係は成立しない。
なるほど。文化的・社会的な背景や、生活環境、性格なんかも影響するから、こんなふうに幅があるのでしょう。私、人見知りのほうなので、こうした距離は広いほうかと思ったら、↑この中にほぼはまってて、平均的だったみたいです。
パーソナルスペースは、「これ以上は寄らないで」という距離だけど、逆手にとれば、近づきたい気持ちを現わすのに使える距離でもありますね。相手によい印象を与えるには、ほどよい距離で、短い言葉を交わす機会を多くするといいみたいです。そう、長いメールより、短い会話ってことよ。
パーソナルスペースの広さの違いを調べた実験研究もあったようで、
・アメリカ人>アラブ人
・オランダ人>フランス人>イギリス人
・黒人>白人
・男性>女性
なんだそうです。
国による差は、国土の広さの影響かしら?と思いましたが、日本人>欧米人らしいので、やっぱり文化的・習慣的な違いによるんでしょうね。おじぎの国>握手やハグの国ってことだもの。黒人>白人には、経済的な要因や学歴の高低が影響しているようです。
パーソナルスペースのことを考えていて、ふと思い出したTV-CMがあります。あれは確か、住宅デザインか何かのCMで、『3mの思いやり』ってヤツ。覚えていらっしゃいませんか?
「離れすぎないで、近づき過ぎないで…」っていうの。夫婦が、リビングとキッチンとか、互いの姿は見えるけど、離れたところにいるという映像。会話はなくて、それぞれが好きなことをしている。
そのCMが流れてたのは3~4年前かなぁ。「住宅設計にパーソナルスペースを」なんて言われ始めたころじゃなかったかしら。熟年夫婦のつかず離れず感が、妙に納得できたCMでした。
今回参考にしたのは、↓こちら。
gooヘルスケア 健康用語 メンタルヘルス編
文教大学 パーソナルスペースへの侵入に対する心理・生理的反応
All About 「ストレス」人づきあいに必要な、精神的距離の保ち方
All About 「ストレス」家族が「ウザく」ならない最適距離とは?
一天一笑、今日もいい1日にしましょう。
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