和「彼らも落ち着かないでしょ?
そんなにじっと、見つめられたら」


「そうだよね…。」


和「でも、嬉しいんじゃない?」


「ん…?」


和「そうやって守ろうとしてくれる人がいるんだから。」





激しく燃えた夕日が落ちて


大空に咲いた

花火が散った。




和「探しに行こうな……?」


「ん……?」


和「いつまでも忘れないように。」


「繰り返すから、夏は。来年も、再来年も。」





「その先もずっとね……。」





俺の隣にあいつが居て、

あいつの隣に俺が居る。




喧嘩できる仲間が居て、

笑い合える仲間が居る。





ここにある「あたりまえ」が、幸せで

ここにある「笑顔」が、すべて。





「幸せ」は 大きなものとは限らない。




小さな小さな幸せこそ、

大切に

そして大事にして行きたい。




いつまでも一緒に居られるように……。



あたりまえ に感謝して。









夏の終わりは




秋の始まり。





冬が訪れて




白い雪が舞い散る夜は




そっと二人、手を繋ごうか……?






 和「大好きだよ。

 これからも、これまでも……。ずっと……。」





この先の未来に

どれだけの幸せが



ありますか……?





~ 完 ~