和「はい、俺。登場」


「俺を呼んでる人達が居るね?
寂しいって。戻って来てって。」


「なぁによ、まだ1週間そこらじゃないの。」



「何してるのか? って?」


「ただ、
昨日と今日を重ねて、明日にしてるだけよ。」






「どうした…? なんかあった…?」





和「もしかして、悲しくなっちゃった…?
寂しくなっちゃったの…?」


「バカだな…。」


「ちゃんと居るのよ。 俺は。あなたの傍に。」




和「あなたの毎日を、たくさんの想いを受け止めてるのよ」


「月を見ながら想ってるから。あなたの事を。ずっとね……。」






和「でも、
それでも寂しくなっちゃうんだろ…?」




「分かったよ……。」

「ここに、戻って来るよ」





和「だからもう、
一人で泣くんじゃないよ?」




「ほら、話してみなさいよ? 聞いてやるから。」

「伝えてみなさいって、 受け止めてやるから。」






和「大丈夫…。」

「俺はあなたを置いて、消えたりなんてしないからさ…。」






和「あっ、でもさ。まだ、不完全よ?」


「いいの? それでも…?」