昨日の新聞に
新型コロナウイルスの影響で、突然会社を解雇された方の話が出ていました。
賃貸アパートで独り暮らし、老後のために300万円貯めているがこれは使いたくない。
しかし、経済的に苦しい人に家賃を援助する「住居確保援助金」は、金融資産額の要件があり
(市町村によって違うが、例えば横浜市で一人世帯の場合は504,000円)、
この要件に先の300万円がひっかかってしまい、もらえないとのこと。
将来のことを考えて一生懸命貯蓄していた人がこんな目に合うなんてなんだか理不尽で悲しい。
そこで、ふっと思った。
その貯蓄を「確定拠出年金」にしていたら良かったのでは?と。
確定拠出年金は、自分で決めた掛金額を毎月、掛けていき、原則60歳まで引き出しができない。
代わりにというわけではないが、その掛金は全額が所得控除となり、支払う税金が減る。
掛金額はその人の働き方や加入している年金制度によって違うけれど、最高81.6万円。
81.6万円の所得控除はかなり大きいのに、
知らずになのか、めんどくてなのか、はたまた制度を良く知らないためか、
やっていない人がまだまだ多い。
ただ、「2000万円問題」のおかげ(?)で、少しづつ認知されてきているようです。
2020年3月末現在、個人型確定拠出年金の加入者は156万人。
(ここ数年は毎年40万人前後が新規で加入している)
また、企業型といって勤め先で加入している人は、723万人。
60歳まで引き出しができないというところがネックで利用しない人もいますが、
引き出しできないものだからこそ、前記の金融資産要件には含まれない。
(ちなみに民間の保険会社でやっている個人年金保険は含まれちゃいますよ~)
老後のことを考えるなら、まずは確定拠出年金から考えてみてはどうでしょうか?
ご相談はコチラ
お金と向き合う人を応援するファイナンシャル・プランナー
高木典子