(MLB.jp - 3月7日 15時24分)より転載
現在はナショナル・リーグとアメリカン・リーグにそれぞれ15球団があり、各リーグがイースト(東)、セントラル(中)、ウエスト(西)の3ディビジョン(地区)に分かれ、各地区に5球団が属している。
このようになったのは2013年からだ。1998年にアリゾナ・ダイヤモンドバックスとタンパベイ・デビルレイズ(現レイズ)が誕生して現在の全30球
団が揃ったが、その後も、2012年まではナ・リーグが16球団、ア・リーグは14球団で、地区ごとの球団数もすべてが5球団ではなく、ナ・リーグ中地区
は6球団、ア・リーグ西地区は4球団だった。2013年より、ナ・リーグ中地区にいたヒューストン・アストロズがア・リーグ西地区へ移り、現在の構成がで
きあがった。
過去にも、球団数の増加や地区編成の変更は繰り返されてきた。ただ、1960年までは動きはほとんどなく、各リーグとも8球団ずつだった。例外は、
1876年創設のナ・リーグが12球団となった1890年代の8年間だけ。1901年にア・リーグがスタートしてからは、全16球団の時代が60年間続い
ていた。
それが、1960年代に入ると大きく様変わりする。エクスパンション(拡張)時代の幕開けだ。1961年にロサンゼルス・エンゼルスとワシントン・セネ
タース(現テキサス・レンジャーズ/1901~60年のワシントン・セネタースは現ミネソタ・ツインズ)がア・リーグにでき、翌1962年にはニューヨー
ク・メッツとヒューストン・コルト.45(現アストロズ)がナ・リーグに生まれ、各リーグ10球団ずつとなった。
さらに、1969年には一気に4球団が創設される。ナ・リーグにモントリオール・エクスポズ(現ワシントン・ナショナルズ)とサンディエゴ・パドレス、
ア・リーグにはカンザスシティ・ロイヤルズとシアトル・パイロッツ(現ミルウォーキー・ブルワーズ)が誕生。各リーグ12球団ずつとなり、地区制も始まっ
た。各リーグとも東と西の2地区に分かれ、各地区6球団で構成されていた。
ちなみに、初めて地区制が敷かれた1969年の地区優勝は、ナ・リーグの東地区がメッツ、西地区はアトランタ・ブレーブス、ア・リーグは東地区がボル
ティモア・オリオールズ、西地区がミネソタ・ツインズだった。現在はナ・リーグ東地区にいるメッツとブレーブスが、当時は別々の地区にいた。
その後、1977年にはア・リーグにトロント・ブルージェイズとシアトル・マリナーズ、1993年にはナ・リーグにフロリダ(現マイアミ)・マーリンズ
とコロラド・ロッキーズがそれぞれ誕生し、各リーグ14球団ずつとなり、1994年には2地区制から3地区制へ移行する。地区ごとの球団数は、両リーグと
も東地区と中地区が5、西地区が4だった。
また、1998年の2球団創設は先述した通りだが、この時はダイヤモンドバックスがナ・リーグ西地区、デビルレイズがア・リーグ東地区に加わっただけで
なく、所属するリーグや地区が変わった球団もあった。ブルワーズがア・リーグ中地区からナ・リーグ中地区へ、デトロイト・タイガースはア・リーグの東地区
から中地区へそれぞれ移った。
現時点での具体的な動きはないが、将来的にさらなる球団の増加がないとは言いきれない。2013年に地区ごとの球団数の不均衡は解消されたが、各リーグ
の球団数が奇数(15)になったため、以前は一定の期間内に催されていたインターリーグ(リーグの異なる球団の対戦)が、通常の同リーグ球団の対戦と並行
して、日常的に行われている。
増やすとすれば、あと2球団だろう。ESPNのジム・ケイプルは2012年9月に、全32球団で8地区(各リーグ4地区)」を提唱している。この案な
ら、各リーグの球団数は偶数(16)なので日常的なインターリーグはなくなり、地区ごとの球団数も4ずつで揃う。ケイプルはワイルドカードの廃止も謳って
いる。
新球団の本拠地となる都市の候補を挙げている記事もいくつかある。それらを読む限りでは、オレゴン州ポートランドが人気のようだ。MLB.comのト
レーシー・リンゴルスビーも、2014年1月にそう書いている。他には、「モントリオール・ベースボール・プロジェクト」という、モントリオール(カナ
ダ・ケベック州)に再びメジャーリーグの球団を呼び戻すことを目的とした団体も存在している。
(Text by Natsuki Une)
以前カナダに2球団あったMLB球団も、トロントの一球団だけになりました。
MLBは、日本、台湾、韓国にもマーケットの拡大を考えています。
まあ、そうなると張本さんは“喝”でしょうか?(笑)
私は日本にもMLBの球団が2球団くらいあって構わないと思っておりますが
果たして皆様はどう思いますか?