豊平峡温泉  日帰 


住所:札幌市南区定山渓608-2 

TEL011-598-5410
日帰り入浴料:大人1000円(中学生以上) 子供(3歳から小学生)500円
営業時間:10:00~22:30まで(年中無休)  
泉質:ナトリウム・カルシウムー炭酸水素塩・塩化物泉

 



定山渓温泉から豊平峡ダムに向かう途中にある豊平峡温泉。温泉博士札幌国際大学松田名誉教授推奨の秘湯である。

今まで何度か豊平峡ダムに行くが、定山渓温泉での1泊の旅が多く、興味はあるものの、日帰りのみの豊平峡温泉に立ち寄る機会がいままで無かった。

建物は昭和のレトロ感が漂う風情であり、山の斜面を利用して、浴場は3階にある。

 

泉質は定山渓温泉とは異なり、中性のナトリウム・カルシウムー炭酸水素塩・塩化物泉で、お肌がすべすべになる、いわゆる美肌の湯。何よりの特徴は、源泉100%のかけ流し。

加水、加温せず、また貯蔵タンクを使用せずに、52度の源泉がじかに地中パイプを通り、一切の空気に触れることなく、湯船に注がれている。

温度はバルブ一つで調節する職人技であり、夏の暑い時期には、露天風呂に設置されている水車が温度調節に一役買っている。

源泉に含まれる炭酸カルシウムや鉄分などが結晶化した石灰華が内風呂の床などに形成されており、本物の温泉の証でもある。

露天風呂は最大入浴人数が200人という国内最大級の広さで、大自然の芸術的な日本庭園の中の湯船に注ぐ、ややぬるめの100%源泉が、ゆっくりと心と身体を癒してくれる。また夜はライトアップされて、幻想的なローケーションが堪能できるそうである。

露天風呂は男女日替わり制であり、訪問日の注意が必要である。

 

この温泉のもう一つの魅力は食事である。特にインドカリーは有名で、ネパール人が作る数10数種のスパイスとたっぷり入ったたまねぎの本場インドカリーである。そしてもっちりふわふわに焼きあがったナンの組み合わせが至極の一品。

将棋の藤井聡太八冠が定山渓温泉で開催された王位戦での勝負めしエビカリーがメニユーにあり早速注文した。スパイシーなカリー味にエビが溶け込んだ美味しさに感動した。

和食としては、毎朝石臼でひく江丹別産十割そばや生ロースジンギスカンもある。

 

また豊平峡ダムの他、近くにはキャンプ場があり、またカヌー体験もできる。家族で楽しめる 施設である。(令和6年4月17日訪問)