うさぎに異常に執着がある人が運営しているらしいアイスクリーム屋さんに来ました。うさぎに対して異常な執着を持っているおじさんはすごく普通の人で、ゆるやかな時空の歪みと狂気を感じながらセルフサービスのコーヒーとともにジェラートを食べました。ここは普通に有名なお店っぽい。カウンターの奥のうさぎグッズの棚がヤバかったんだけど、ちょっと気が引けたので遠くからしか撮れなかった。
球状のものがたくさん浮かんでいました
(手前の私が頼んだやつはレアチーズとマンゴーです)
熱海はちょっと路地裏に行くとだいたいこんな感じです。私は廃墟はそんなに好きじゃないけど、ギリギリ廃墟じゃない、がとても好きなことに気づきました。ギリギリ廃墟じゃない、をなんて言ったらいいのか分からないけど。
この、エコノミーって書いてある扉の建物が一番不気味でした。中をちらっと見ると、着古した服らしきぼろ切れや綿がはみ出したソファーなんかが置いてあり明らかに廃墟のオーラが滲み出ているにも関わらず、奥の自動販売機は灯りが煌々とついていました。この建物は、廃墟なのに廃墟だということに気づいていないのかもしれないと思った。感情がありそうで怖かった、悲しかった。少し煤けているけど真っ白な壁面と、片面だけ蔦が絡まっている壁面、ピンクのフェンスとグリーンのドアのコントラストが完璧なほど美しかった。