川口春奈主演TVS系金曜ドラマ
「9ボーダー」第9話 見ました
記憶喪失の男の恋人になった主人公
すると
その男の家族や婚約者が表れる
男が好きなのは主人公
でも優しいから
婚約者に(自分の過去に?)
無責任なことができない
誰も悪くないんです
主人公はせっかく男に会いに行ったのに
数秒の差ですれ違う
後 数秒早ければ・・
と思いますが
人生ってそんなもんだー
と つくづく思わされました
後 数秒早ければ
記憶喪失にならなければ
出会わなければ
病気にならなければ
そんなことの繰り返しですね
そうそう古典には
反実仮想の助動詞「まし」があります
現実に反して仮に想像する という意味
どうしようもない現実がそうじゃなかったら良かったのに〜と嘆く表現
高校古文の教科書にある『伊勢物語』には「まし」を使用した和歌があります
白玉か 何ぞと人の 問ひしとき 露と答へて 消えなましものを
(訳)「真珠ですか、何ですか」と恋人が尋ねたときに、「露だよ」と答えて、(その露が消えるように私も)消えてしまえばよかったのに
この歌の作者は在原業平
天皇の后になる恋人の女と
駆け落ちの途中に
女が草の上で光る露を見て「あれは何か」と尋ねる
男は先を急ぐので答えなかった
その後女は鬼に食べられてしまう
2人が最高に幸せだった一瞬を
思い出して
あの時自分も死んでしまえば
こんな苦しい思いをしなかったのに
と どうしようもない現実を
嘆く歌です
何千年の昔から
人は理不尽な目に遭っては
嘆いてたのかぁ
悲しい