以前にトランペットが上手くなる為にと言う題でソルフェージュのことを簡単に書きました。


実際のレッスンで上手く吹けない時に少し声で歌ってもらうと上手く歌えないことが多い。


多分皆さん頭では判っていると思うのですが、実は皆さんが思っている以上に歌えていない事がとても多いのです。


例えば、基礎トレーニングの練習をする時に良く有る方法として、一つのパターンを半音づつ下げながら移調して行くやり方が有ります。その時に指で覚えていると上達はかなり遅くなってしまいます。ドイツ音名でも無く、ドレミ、階名で歌える様にしておく事です。


楽譜の難しい所も変え指以外は指で覚える様なやり方は上達を遅らせます。必ず階名で理解できる様にする事。これだけでかなり変わります。指は音が判ったら勝手に動いてくれる様にトレーニングする。


リズムもキチンと読む事が大切。なんとなくこんな感じのリズム〜聴き覚えで吹くとなんとなく音にする事しか出来ずに技術的にもなんとなくとなってしまい結局なんとなく上手く吹けない…となりがちです。


レッスンで少し丁寧にしっかりと楽譜を(リズムを)読んで、歌ってもらってから吹くと不思議と音も断然に良くなります。幾ら息をどうする、舌をどうする、アンブシュアが…と考えてもソルフェージュの力が足りないと楽器の上達は望めません。


歌う事が苦手な人もちゃんとソルフェージュの訓練をすればちゃんと上達します。全ての楽器の上達の為に必ず必要なものなのです。


写真はドイツライプツィヒの教会にてリハーサル。