す べ て の
コ ト バ に
愛 が あ る 。
コトバ家 吉井春樹（ってこんな人？）です。
コピーライター、クリエイティブディレクターを経て、
写真詩集を出版。詩人、エッセイスト、などの傍ら、
コトバの自己表現トレーニングの「コトトレ」主宰。
「わたしセンスがいいんだよ」って、
友だちにプレゼントするアクセサリーを
見せながら僕に話しかけてきました
「うん、センスいいと思うよ。」
と僕も答えます。
「センス？」というのが
ちょっと頭の片隅に気になりつつ、
うれしそうに、そして自慢げに、
見せびらかしながら話しかけてくれる
ムスメの姿を眺めておりました。
その翌日、
奥さんに
「そういえば昨日、
急に”センスいいでしょ”って言ってきたよ」
という話をしたんです。
そうすると奥さんが
「あ、それ、昨日私が
「センスいいねえ」と言ったあと
すぐに、そっちに言いにいってたんだよ笑」
と教えてくれました。
どうやら、
「わたしはセンスがいい」
というコトバを、
奥さんから仕入れてすぐに
僕に披露してくれていたようです。
コトバって、
何もないところから
生み出すことはできません。
知らないコトバを
発することはできないし、
認めてないコトバを
発することもできないはずです。
「センスがいい」
っていうコトバは
娘にしてはあんまり使い慣れない
コトバだったように思います。
だけど、
「センスがいい」というのを取り入れて
ママから言ってもらえたことで
「自分がセンスがいいんだ」
「センスがいいと思ってもらえてるんだ」
ということによって、
「わたしはセンスがいい」と
言ってもいい自分になったのかもしれません。
信頼している人からのコトバは
やっぱり、そのまま入ってくるのです。
そして、さらに、そのコトバを
自分の外側に発していくことによって
なお、自分の中に浸透するようです。
親のコトバって
子どもにとっては
きっと、絶対的なコトバです。
そのまま、
鵜呑みにされるし
信じてやまないコトバです。
だから、
「あなたはセンスがない」
と伝えてたとしたら
「わたしはセンスがない」
と浸透してしまうかもしれません。
なんのフィルターもなく、
なんの色眼鏡もなく
なんの防御も編集もせず
まったく額面通りに
受け取ってしまうかもしれないのです。
だからこそ、
コトバは大切です。
それが、
冗談であろうと、
皮肉であろうと、
真剣であろうと、
お試しであろうと、
疲れてるからであろうと、
照れてるからであろうと
たぶん、受け取る側の
まっさらな「コトバの辞書」には
そのまんま記載されるんです。
だから、
大切にしたいな、って
改めて思ったのでした。
調子にのらせないように、とか
天狗にさせないように、とか
期待して傷付けないように、とか
まわりから批判されないように、とか
いろいろな思惑や懸念もあって、
過小評価したり、批判めいてみたりしながら、
コトバを伝えることってあるかもしれません。
でも、もしも、
そのまんま、受け取るとしたら。
そのまんま、一生、そのコトバのとおりに
その人が生きていくことが決まるのだとしたら。
できるだけ
しあわせなコトバや
やさしさに包まれたコトバ
未来を明るくするコトバや
元気になってもらえるコトバ、
そういうコトバから
はじめてみたいものです。
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コト 記事中にいいコトバをみつけたら、
トレ コトバハントを！（ルパン気分で）
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