せっかちな性格の源

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1980年、昭和55年。

あと、4日で3月が終わる。病室でカレンダーをにらんでいると、主治医が入ってきた。

「どうします。陣痛、早めますか」

おなかの我が子は、のんびりしているらしく、まだ到底出てきそうにない。

このままだと、4月になって、学年がひとつ遅れてしまう。

「お願いします。どうしても、3月中に産みたいんです」

「わかりました。では、子宮の出口に、風船を入れて、膨らませ、出口を大きくしてあげましょう。そうすれば、早く産まれますからね」

・・・

・・・

オギャー、オギャー、オギャー。

元気な女の子だ。

私は、せっかちな性格だから、この子には、ゆったり、のんびり、生きてほしい。

男の子でも、女の子でもいいように、もう、名前は、決めてある。

悠々と、生きてほしい。ね、ハルカ・・・


***


これが、私の名前の由来です。

このエピソードを聞いたとき、なんとも母らしいなあ・・と、苦笑しました。

ゆったり生きてほしいと思いながら、自分は、出産のときに、私をせかしたでしょう?

そりゃあね。せっかちな子に、育ちますよ。

恨んでいるわけでは、ありません。

せっかちな性格を持って生まれて、よりよく生きるには、どうしたらいいか。

ワクワクするような、課題ですよね。
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