NewYork Burlesque Festival 回顧録その2的なSomething | バーレスクダンサー Haruka delsole

前回からの続きです!

 

 

さてさて、そんな最高の2日間を過ごし、

すっかりプレッシャーから解放されて

NYBF3日目に突入!

この日がフェスの中でのメインのショーケースでした!

 

なにせメンツがすごい。

 

誰もが知ってる世界のスーパースターDirty Martini様を始め、

2016年のMiss Exotic World(バーレスクの世界女王)であるPoison Ivory、

変幻自在のバーレスクスターJulie Atlas Muz、

押しも押されぬ人気バーレスカーSweetpea、

そして私の愛してやまないスーパーバーレスクアイコンPeek a boo pointe!!

 

どういうことなんだ!

もう凄まじ過ぎて訳がわからない!

 

会場はタイムズスクエアのど真ん中にある老舗ライブハウス「B.B.King Blues Club」。

 

前日までとは明らかに違う熱気と緊張感が漂う中、

ニューヨークといえばこの人、

コメディアンでありドラァグキングであるMurray Hillの軽快なMCでショーケースが始まる。

 

めまぐるしく繰り広げられるスター達のショーはまさに圧巻で、

立ち居振る舞い、所作すべてに美しさと余裕が感じられる。

 

お客さんの緊張感とは裏腹に

ショーが終わった後も突然ステージに戻ってきてお客さんをいじりだしたり、

ショーの最中にMCのMurrayに絡んでみたりと

演者側はリラックスしてイベントを楽しんでいたように見えた。

 

それも長丁場のショーを観るお客さんを飽きさせないためのスーパースターの気遣いなのだなとしみじみ…。

 

最後は出演者が全員壇上に登りカーテンコール!!

これがまた華やかで豪華で素晴らしくハッピーな空気だった。

 


まさにメインイベントにふさわしい、

これぞニューヨーク!な素晴らしい一夜でした♬

 

 

NYBF最終日

この日は前述の映像ディレクターであるリナエさんとの撮影に参加させていただきました!

カメラマンのGregさん、NY在住のメイクアップアーティストのなおこさんとともにコニーアイランドへ!

 

その時の作品がこちら。

 

 

私がバーレスク始めたての頃に作ったHalf and Halfの演目、Mon Amourをリメイク。

さすがに人通りの多い場所では脱げないので完全版ではありませんが、

お三方のお力で本当に素敵な映像になりました!!

 

さてさて、NYBF最終日のイベントはGolden Pastie Awardという表彰式!

これが謎にめちゃくちゃ面白いんです。

 

事前にWeb上でエントリーと投票が行われ、NYで活動するバーレスクダンサー達が表彰されるわけなんですが、

そのカテゴリが20近くあるw

 

例えば「観客の歓声が一番多かったグランプリ」とか

「SNSで人気爆発グランプリ」などオーソドックスなものから

果ては「顔が絵文字っぽい人グランプリ」や「客の反応全然気にしてない人グランプリ」などわけわかんないものまで

たくさんのパフォーマーたちが次々にステージ上で表彰されていきますwww

 

観てる方はもちろん楽しいんだけど、

現地のお客さんに選ばれ表彰されるのはパフォーマーにとって

一年間頑張ったことへの最高のご褒美になるんじゃないかなぁと思った。

 

いつか私もやりたいよね、

勝手に今年アツかったバーレスクダンサーを表彰するデルソーレアワードwww

 

何の栄誉にもならないやつねwww

 

 

さて、そんなこんなで4日間のビッグフェスティバルは無事に終了!

 

やはり地域密着型のフェスはコンペティションよりもアットホームな雰囲気があり、

太平洋の端っこからやってきた私なんかにもみなさんすごく優しく、フレンドリーに接してくれました!

たくさんの仲間が増え、バーレスクを通してお互いの文化に興味を持ち、刺激を受けまくった毎日でした。

 

地域密着型といっても華のニューヨークですので、多種多様なショーケースがたくさん観られたことも幸運でした。

バーレスクはやっぱり自由度が高いことが最大の魅力であると再確認出来たし、

そこから繋がって、今回書籍に写真を掲載して頂くことが出来て夢が一つ叶ったりして…

 

やっぱり世界は広いんだなぁと、

地道にコツコツ芸を磨くことが一番の近道なのだなぁと

しみじみと感じたわけでございました。

 

「誰かの記憶に残る」というのは、本当に有り難く尊いものだなぁと、ステージに立てなくなって改めて感じます。

 

海外なんてパスポートさえあればいけますし

海外で踊ったから無条件ですごいって訳じゃないと思います。

 

日本だろうと他の国だろうと、

誰かの記憶に残るショーを作っていくこと。

きちんと足跡を残していくこと。

 

その方が余程素晴らしいことだと思うのです。

 

でも、もしも今いる場所が少し窮屈に感じるのなら

思い切って飛び出しちゃっていいと思うんです。

 

 

もしもコンペティション出てみたいけど、勝手がわからないしちゃんとコミュニケーション取れるか不安!

なんて思っているダンサーさんがいらっしゃったら、手始めにNYBFのような各地のフェスにエントリーしてみるのも手だと思います!

わりと審査基準もゆるっとしてますし、何より私が出られたんだから皆さんも出られるはずですww

旅行がてら、力試しに参加してみて

フェスの大枠の流れを掴んでおくと自信に繋がるんじゃないかと思います。

 

とはいえ入国審査やビザ問題があるので簡単には勧められませんが…

参考までに、アメリカ各地のバーレスクフェス、また世界大会Burlesque Hall Of Fameのファイナリスト常連であるコッペリアサーカス姐さんの入国審査問題に関するブログを貼っておきます!

 

米入国について

 

 

海外遠征は楽しいことばかりではないです。

どこまでも自己責任になってしまうので、皆さんどうかセーフトリップを!

 

 そしてバーレスクという文化が繋ぐ

垣根のない素晴らしい世界がこれからも続いていくように、

心から祈っております

 

てなわけで、

最後までご拝読ありがとうございました。

 

 

 

 

 

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余談ですが、NYBFには旦那さんも連れていきました。

元々彼はとにかく忙しい人なので無理言ってスケジュールを取ってもらったのですが、

今年産休に入ったことを考えると、去年のうちに晴れ舞台を見せられてよかったなぁと思います。

特に2016年は私が家にいる時間が圧倒的に少なく、「奥さん?何それ美味しいの?」状態。www

なんならお客様との方がよほど会う回数が多かったし、扱いも良かったと思う。

笑えない٩( ᐛ )وw

 

酒臭い妻は帰ってくるなり眠りにつき、数時間後にド派手なメイクでまた仕事に出かけて行くという日々。

ただでさえ乳放り出して踊っているわけだし、ホントに日頃から不憫な思いばかりさせていたのですが、

文句ひとつ言わずに背中を押してくれる彼に

きちんと目に見える「結果」を残せたこと、それがこうして「形」になったことが

私にとってすごく嬉しいことでした。

 

 

この場を借りて旦那さん、ホントにいつもありがとうございますm(_ _)m!

 

 

次回は新しく増える家族を連れて、

母ちゃんによる、母ちゃんなりの

新しい晴れ舞台を見せるわよサムデイ!

٩( ᐛ )و

 

まずは元気に出産頑張りたいと思います!

 

2017年6月吉日。

どっとはらい。的なSomething