연말연시 年末年始
チェ家徒然に


☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*


天界式の行事には
すっかり慣れっこの
へジャではあったが
さすがに
今日はへとへとだった

奥様ウンスが
若様タンのために
天界式のクリスマスぱーちい
とやらを
開きたいと言い出し
その準備に数日追われ
ぱーちい最中は
料理と接客に追われた

なんでも天界には
サンタハラボジという
神様がいて
子供たちに夢を運んで
くるという

チュンソクとポムの子供
ミョンや
アン・ジェ一家の子供たち
それに屋敷の近所の子供や
育児園の子供たちまで
招待しての賑やかな宴


せっかくだから
みんなに来て欲しいわ
タンも喜ぶし


ウンスの言葉通り
タンは大はしゃぎ

おまけに
子供が帰った後の
夜に始まった大人達の宴には
チェ尚宮はもちろん
ポムにチュンソクに
ウダルチや典医寺の面々
それから
トルチャンチの時に
招待したお客様まで
無礼講だと言わんばかりに
わんさかと
入れ替わり立ち代わり
顔を揃えた

料理の準備だけでも
屋敷の女中
オクリョンや
ユウやハヌルやミヒャンを
総動員しても間に合わず
マンボのところの力も借りた

いったいどれだけの客が
来たのか?
餅屋福(ポク)の娘ナナが
運んで来たお土産用の
虹色の餅屋ムジゲトッは
軽く百はあったはず
その残りもあと僅かだ

それぞれが持ち込んだ
土産も多種多様で
それを一つ一つ名簿に記し
後から奥様にお見せするのも
また一苦労

「へジャにお任せを」と
言ったものの
年の瀬の忙しさもあり
さすがに目が回る

夫ソクテのねぎらいと
奥様ウンスの優しさに
支えられ
なんとか乗り切った


疲れただろう
へジャ


やっと片付けを終え
部屋に
引き上げて来たへジャに
ソクテは声をかけた


ヨボや
足が棒とはこの事さ
一日中立ちっぱなし
だったからね
それにしても
随分たくさんの
お客様がいらしたもんだ


そうさな
それだけ
チェ家が皆さんに
親しまれているってことさ


そうだねぇ
有り難いことだよね


しんと静まり返っていた
誰もいない屋敷を
知っているへジャは
感慨深げに言った


しっかし
チェ尚宮様には
たまげたな
若様の贈り物にまさか
仔馬を連れて来るとは


叔母チェ尚宮は
タンの贈り物に
かわいい仔馬を連れて来た
さすがにタンが今すぐ
乗馬が出来るわけはないが
先々を考えて
タンに贈るというのだ


それを言うなら
奥様にもだよ
つりんとか言う
天界式のやり方には
たまげたね
枯れ木の山桜に
あんな飾り付けを
しようなんて
誰も思いつきゃしない
中庭が一気に見違えたさ


ウンスはウンスで
チェ尚宮贔屓の小間物屋
コヤンの店に
大量のガラス瓶と蝋燭を
注文し
色とりどりの蝋燭を
ガラス瓶に備え付けて
山桜に飾り付けた

ほのかな灯りが揺らめいて
夜の中庭は
ひときわ幻想的に見えた


どっちもどっちさな


そうだねぇ
奥様とチェ尚宮様は
いい勝負だねぇ


二人は顔を見合わせ
吹き出した


まあ
どちらも若様を
思ってのこと
若様は幸せに違いない
ってことは確かさ
ああ    そうだ
ヨボや
奥様が菊酒をくださったよ
こんな高価な酒を
惜しげもなく
使用人にくださるあたり
やっぱりよく出来たお方だよ


そうさな
ところで
今    お二人は
どうされているんだい


お部屋で葡萄酒とか言う
西域のお酒を召し上がって
いるさ
若様もお疲れだろうさ


宴のあとは
そんなもんさな
どれ   へジャや
肩を揉んでやるよ


ソクテとへジャに
穏やかな夜が
やっと訪れた


━─━─━─━─━─


暮れも押し迫り
高麗にもすっかり冬が来た

クリスマスぱーちいは
盛会のうちに幕を下ろし
チェヨンとウンスは
ようやく眠ったタンを
寝台に寝かしつけ
夫婦のひと時を
過ごしていた

冷たい北風が入るが
山桜の
幻想的な灯りが見たくて
ウンスは窓を開けていた


綺麗ね
やっぱりやってよかったわ
高麗式のイルミネーション


ウンスの天界語は
わからなかったが
幸せそうな妻を眺めると
チェヨンの心も弾んだ


タンも楽しげで
あったしな


うん
もう少ししたら
ミョンとあの布製の
剣で鍛錬を始めそうね


招待客がタンへの
贈り物に持参した
布で出来た剣を
タンは握りしめて寝ていた


ありがとう
ヨン
クリスマスぱーちいのこと
また我がまま聞いてくれて


冷えて来た部屋の窓を閉め
ウンスはチェヨンの元へ
戻るとそう言って笑った


ああ
少し飲むか?


チェヨンは葡萄酒を
ウンスの盃に静かに注ぐ


じゃあ
ちょっとだけ
でも
すぐに酔いが回りそうだわ


酔ったイムジャも
捨てがたい


もう!
酔わせて
何する気よ


わかっておろう?


夫婦の甘い夜は
これからのようだった


*******


『今日よりも明日もっと』
あなたとともに
ゆく年くる年
新しい年を迎えたい



☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*



チェ家徒然日記
ヨンマルリョンシが
始まりました

今の時期そのままの
サブタイトルですが(^▽^;)
ヨンという響きに
惹かれ (///∇//)  決めたとか
決めないとか?うふふ

年末年始を
高麗のチェ家とともに
お過ごしいただけたら
うれしいです



☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*


壱話が
クリスマスになんとか
間に合いよかったあ〜クリスマスベル

チェ尚宮の
クリスマスプレゼントの仔馬は
haruが管理人を務める
グル「ウリヨン乙女新館」の
皆様から寄せられた
アイデアの中から
投票によって選ばれました

アイデアをお寄せいただいた
ゆきだるま様   
ありがとうございました

他の皆様から寄せられた
アイデアもお話に登場出来れば
いいなぁと思ってます
お楽しみに


また
おつきあいくださいませ




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