ん?
なんだか胸が
くすぐったい


昨夜の余韻が
ほどよい気だるさと
心地よさを運んでくる


もう   ヨンったら


ウンスの胸にいだかれて
すやすや眠るチェヨンの
頭をそっとなでた

規則正しい寝息が
ウンスにかかり
くすぐったい
その唇はウンスを捉えたまま
寝てる間も
離さなかったようだ


これじゃあ   ほんとに
みぃと取り合いになるわね


ウンスの呟きを聞いてか?
食むように唇に力が加わる


ヨン!
起きてるのね
もう
だめよ    


ウンスの声を
無視するように
唇が本気になる


だめだったら


吐息の合間に
逃げるように
身をよじろうとしたら


お!


チェヨンが声をあげて
ウンスを離した

みぃの大きな蹴りが
ちょうどチェヨンの
みぞおちの辺りに入った


ナイス!
みぃ


ウンスがぐーんと伸びた
お腹をさすって笑う


な?ないす?


よく出来ましたってことよ


ぷっとチェヨンが笑った


みぃには敵わぬなぁ
叱られたみたいだ


もぞもぞと
這い上がりながら
チェヨンが言った


母上に悪戯するからよ


悪戯ではない
本気だったのに


余計まずいわ
もう   行く支度しなきゃ


ウンスが笑う
まだ物足りないように
チェヨンがねだる目をして
ウンスを見つめた


今朝は典医寺で
久しぶりの勉強会があるのよ
この前の手術の様子を
サラがまとめてくれたから
だからだめ
ほんとに  早く行かなきゃ


チェヨンの唇に
なだめるように口づけて
ウンスが言った


ね?
これ以上
駄々をこねないで


渋々顏のチェヨンに
愛しさが募るが
本当に時間がなかった

輿の中でも大変そう

甘い憂鬱がウンスを
包んでいた


そうだ
あのこと
ポムにはぎりぎりまで
ナイショにしたいから
チュンソクさんにも
念押ししてね
楽しみだわ


心配顏のチェヨンを
尻目に
うきうきとした顔色の
ウンス


イムジャが行きたいだけ
なのではないか?


チェヨンがいぶかる


そんなことないわよ


ウンスは笑って否定したが
絶対に怪しいと思う
チェヨンであった


朝の支度をしてから
朝餉の前に
安産祈願のお札に
ふたり並んで
手を合わせる


どうぞ
みぃが
無事に生まれますように
どうぞ
あなたが無事に今日も
過ごせますように


桃色に上気した頬を
輝かせ小さく呟くウンス

夏空の色と同じ天色の
薄手の衣は涼し気で
よく似合っていた

目を細めて
隣で祈る愛する妻を
ちらりと覗き込み
幸せをひしひしと
感じるチェヨン

ふたりの後ろに控えて
ふたりとお腹の子の
安寧を願うヘジャ


それぞれの気持ちが
屋敷に満ち満ちていて
温かな想いが溢れている


夏空に絹雲が
空高く広がっていた


********


『今日よりも明日もっと』
互いの幸せを祈る
あなたがもっと幸せだと
もっとうれしくて




切りが悪く
なりそうだったので
少し短めのアップです
m(_ _ )m


ウンスのサプライズに
色々な素敵なアイディア
ありがとうございました

なんだか
もうわかったかな?
いやいや
まだわからぬ!ですよね~
うふふ
続きにまた
おつきあいくださいませ


今日も暑くなりそうです
皆様   
週も後半
安寧にお過ごしくださいませ




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