なんと!
生まれたか
して
おのこかおなごか


チェヨンがヘジャに昂ぶる声で
尋ねた


いえ    それが


歯切れ悪くヘジャが言う


まさかイムジャになにか?


いえ


ならばいかがした?


旦那様
おめでとうございます
実は
三つ子にございます


なんと!
それは目出度い


ふっと
そこで目が覚めた
目の前の妻を見て
自然と笑顔になる自分がいる


昨日のウンス
ちょっと離れても
すぐに会いたいとそう言った

あなたに会いたい病    だと
甘えた

それなら俺の方がずっと重症だ
イムジャに会えないと落ち着かぬ
顔を見ているだけで
幸せな心持ちになる


穏やかな優しい夜を思い返す
久しぶりの肌
久しぶりの妻


三つ子か
それも悪くない


チェヨンはウンスの唇に
静かに口づけた


柔らかな唇の感触に
目が覚めた
ウンスは目の前のチェヨンを見ると
その首の窪みを
人差し指でなぞって言った


印    ついてる


そうか


恥ずかしくない?


なぜ?
俺はうれしいが
イムジャのくれたもの
自慢したいくらいだ


もう   恥ずかしいわ
みんなに言わないでね


ウンスは目を伏せた


チェヨンがウンスを
ぎゅっと抱き寄せて


三つ子が生まれる夢を見た


と呟いた


三つ子?
それはそれは


ふふっと笑ってチェヨンの
胸にしがみつき


ありがとう
みぃを私に授けてくれて


極上の笑顔で囁いた



*******


『今日よりも明日もっと』
穏やかな朝
桜の花びらが舞い降りる



本日     エイプリルフール
冒頭少し   戯れました
びっくりしたかしら?

桜吹雪   お楽しみいただけると
うれしいです



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