明治神宮のサイトに教育勅語の現代語訳が載っています。

 

「教育勅語に書いてあることは良いことだ」と思っている人が考えている教育勅語の現代訳です。しかし、これは、間違いです。誤訳です。

 

「非常事態の発生の場合は、真心を捧げて、国の平和と安全に奉仕しなければなりません」とは教育勅語には書いてありません。「国に何かあったら全力を尽くして天皇の国を守りなさい」と書いてあるのです。

 

「これらのことは、善良な国民としての当然の務め」とは教育勅語には書いてありません。「忠良の臣民の当然の務め」と書いてあるのです。

 

「このような国民の歩むべき道は、祖先の教訓として、私達子孫の守らなければならないところ」とは教育勅語には書いてありません。「皇室の祖先の教えとして臣民が守らなくてはならないところ」と書いてあるのです。

 

我々は国民ですが臣民ではありません。ついでにフィクションの人物である皇祖皇宗の教えって何だよ教えもフィクションなのに。さらに、国を守るために全力を尽くす前にまず何よりも自らの身の安全を確保するべきです。たとえ日本が滅んでも、あなたは死んではいけません。

 

親孝行や夫婦円満を説くのは、家族制度のトップに立つ天皇を敬えという話(日本という一つの家族の父である天皇、という解釈)に持っていくためです。

 

テキトーな現代訳しか読んでいないから、教育勅語は良いことを言っている、と思ってしまうのです。気をつけましょう。

 

みんな仲良くしましょうやら人に親切にしましょう、ぐらいのこと天皇陛下に頼らず自分たちで教えましょうよ。