これまでのお話

実家処分を決意するまで

実家をしまう 

母屋をしまう             

 

母屋が片付きかけたところで、解体業者さんが市から空家解体時に補助金が出る制度があることを教えてくれた。

 

な、なんとビックリマーク

該当空家に認定されれば、解体の一部を負担する補助金がでるというビックリマーク

 

それは申し込まなくては・・・ビックリマーク

 

というわけで、申請書類を作成するため、母屋の外観の写真を撮ったり、傷んでいる場所の写真を撮ったりした。

解体計画書や申請書は解体業者さんが作成してくれた。

 

解体業者さんが、

「もっと壊れていれば良かったんだけどね。」

と言っていた。

 

そうか・・・ショック

 

2階の雨戸は開かないし、

雨漏りもした形跡が何度かあるし、

廊下の節穴からは土が見えるし、

外壁のトタンも適当に剥がれているけど

まだ、まともな方なのかもしれない。

 

補助金を出して早急に解体しなければならないほど、実家は傷んでいないのかもしれない。

 

しかし、申請してみる価値はある。

予算が限られていて、早い者勝ちとのこと。

 

解体業者さんが教えてくれたのは初夏だったと思う。

 

とりあえず、申請だけでもしてみようと当事者の母と共に市役所に行ってみた。

 

市の担当部署を訪れる。

担当の方はすんなりと申請書を受け取ってくれる。

 

担当者は申請書をしばらくじっと見ていた。

 

で、私達に向き直った後、

「必ずもらえるわけではないんです。」

と告げた。

 

担当者の表情はちょっと微妙な感じだ。

なので私も、ちょっと無理なのかなーはてなマークと心配になった。

 

その空家の状態に点数をつけて、解体しなければ危険だと判断された場合、市から補助金が出るらしい。

 

申請後、私達はただただ結果を待った。

 

2週間くらいしたころ、担当者から「今回は補助に該当しませんでした。」という電話があった。

 

残念だった 笑い泣き

 

後日、結果書類を送るとのこと。

 

私達は書類の到着を待った。

書類が届いて開けてみると、ただただ「該当しませんでした。」とあるだけで、評価の点数は載っていなかった。

 

えー、どのくらいの点数か知りたかったなー、と思った。

でも市役所に問い合わせる勇気はない。

 

というわけで、うちの実家の場合は、市が解体のための補助金を出すには美しすぎたらしい チーン

 

今回実家は近所に迷惑をかけないように、それなりに手入れしてきたことで、キレイ過ぎたために補助金の該当から外れた。

永年放置してあるホントに壊れかけの空家は、きっと補助金の対象になるだろう。

 

でも、永年放置してある壊れかけの空家を、解体しようとしている人はいるのだろうかはてなマーク

今までいなかったから、あれだけ放置され荒れたのではないだろうか。

 

で、市から解体費用のほんの1/5~1/10の補助金をもらったとしても、今まで放置していた人に、残りの解体費用を払えるほど余裕はあるのかはてなマーク

それだけの資産があって責任感がある人であれば、もうとっくに解体しているのではないだろうか。

 

解体する資産があって、空家の手入れをしてきた人には補助金はでない。

放置したら危険なほど荒れた空家は、そもそもそのオーナーがいないか、いたとしても補助金が出たくらいでは解体できる資産がないから、申請しないし解体もしない。

 

なので、補助金の対象になるということは、結構ハードルが高いことなのかもしれないと思った。

 

ただ、せっかくの制度である。

市によっても色々ルールが違うと思うので、解体を希望している人は、とりあえず市役所のホームページを良く見て申請はするだけしてみた方が良いと思う。

今回はそういう制度を知ることができただけでも勉強になった。