ここからは完全に上級者向けの説明になります。
ここまでのことを完全に理解出来ていれば、もう十分にオシャレ上級者といえるでしょう。
なお、今までのことをまだ完全に理解出来ていない方は、もう1度読み直してきてください。
今回は、前回お話ししたドミナントカラー配色に加え、色々な配色方法を紹介していきます。
なかには、公式のいくつかは無視することができるものもあります。
しかし公式は初心者、上級者関係なく基本となるものなので、しっかり覚えておいてください。
そして、どこで公式を無視しているか考えながら例を見るのもいいかもしれませんね。
それではまた色相環、明度、彩度を使って説明していくので、イメージができなくなったらまた上に戻ってきてこの表を思い出してください。
公式⑩ 色々な配色方法を覚えよ
トーンオントーン配色
トーンにトーンを重ねるからトーンオントーンと言います。
類似色相で明度差を大きくつける配色方法です。
ドミナントカラー配色は明度、彩度が自由なのに対し、トーンオントーン配色では明度差を強調します。
トーナル配色
これらのような、少し濁ったような、重い色だけを使った配色です。
これらは純色に灰色を混ぜたもので、明度も彩度も両方とも0~10のちょうど間ぐらいなので、中間色と呼ばれます。
穏やか、控えめ、落ち着いたなどのイメージを与えることができます。
カマイユ配色
色相、彩度、明度すべてがかなり近似したものだけを使う配色方法です。
ほぼ同じ色の異素材のもので表現されることが多く、ぱっと見だけでは違いがわからないほどのものです。
オールブラックやオールホワイトなども、カマイユの一種です。
これにもう少し違いをつけたものをフォカマイユ配色といいます。
ナチュラル配色
これは色相環において、黄色に近い色ほど明るく、青紫に近い色ほど暗くした配色です。
ただ、約90度までの色同士での配色が条件です。
色相の自然連鎖の原理に沿った色彩調和の方法で、自然の中でもよく見られるため、自然な調和感を得ることができます。
コンプレックス配色
簡単に言えばナチュラル配色の逆で、黄色に近い色ほど暗く、青紫に近い色ほど明るくした配色です。
これは、特に色相に決まりはなく、同じ色相以外ならどれでもOKです。
ナチュラル配色の逆といっても不自然=不調和というわけではなく、「不調和の調和」とも呼ばれています。
よく見る例では、チョコミントのアイスなどがあります。
これらの配色方法を覚えれば、一気にコーディネートの幅が広がり、もう十分オシャレ上級者と言えるでしょう。
次回は全身につかう色の比率や、アクセントカラーなどについてお話ししていきます。
全体を引き締めるためにも必要な知識なので、絶対に見るようにしてください。